鉄道カメラマンや乗り鉄タレントも太鼓判!47都道府県「旬の美味を堪能」秋の激うま駅弁No.1決定戦【画像】日本全国!絶品駅弁リストの画像
モデル・藍沢羽衣

 鉄道大国の日本には、旅情を彩る名物駅弁が、数多く存在する。そこで今回、有識者を集めて結成した「日本大衆メシ審議委員会(JTMC)」が、全国の駅弁の中から、行楽シーズンに食べたい逸品をリストアップ(最終ページの表を参照)。本文で、上位十傑を紹介したい。

■牛たんや鱈めしを!

 まず、第10位は『網焼き牛たん弁当』(宮城県)。これまで5000個の駅弁を食べ歩いてきた駅弁ライターの望月崇史氏は、次のように言う。

「シューッと噴きだす湯気とともに、肉の香りが漂う、加熱式牛たん弁当の元祖に当たる商品です。この駅弁を機に、仙台名物の牛たんに興味を持った人も多いのではないでしょうか。七味唐辛子をかけた、薄切り牛たんの味わいは、唯一無二のおいしさです」

 加熱式駅弁の中でも屈指のヒット商品で、望月氏が、「駅弁の歴史を語るうえで、欠かすことができない」と、称賛する逸品だ。

 王道に対して、次は通好みの駅弁がランクイン。第9位は、『鱈めし』(新潟県)だ。

「新潟の正月料理・タラの甘露煮と、炙りタラコをごはんにのせた、全国でも珍しいタラの親子丼。濃厚な甘辛い味が楽しめます。製造元の『ホテルハイマート』の会長は、お酒が好きな方で、この駅弁は酒の肴にもピッタリだと言っていました。ぜひ、新潟の地酒と合わせましょう」

 と語るのは、『にっぽん全国100駅弁』の著者で、鉄道カメラマンの櫻井寛氏。この駅弁を食べる際は、オススメのシチュエーションがあるという。

「主要販売駅の直江津駅は、明治時代から鉄道の町として発展してきました。その名残で、駅構内の『直江津D51レールパーク』には、蒸気機関車が保存されています。それを眺めながら食べる駅弁は、格別ですよ」(前同)

■50年以上前から愛される逸品

 第8位は、『高原野菜とカツの弁当』(山梨県)。この商品を推すのが、鉄道をテーマにしたメディアやイベントで活躍する、乗り鉄タレントの斉藤雪乃氏だ。

「1970年の誕生時から、ずっと新鮮な生野菜を入れている駅弁です。現在は、どこでもサラダが買える時代ですが、それを50年以上前に実現していたのは、本当にすごいこと。レタスやセロリなどシャキシャキ食感の高原野菜はもちろん、優しい味わいのチキンカツも絶品ですよ」

 主要販売駅は、八ヶ岳山麓にある、標高1375メートルのJR線最高地点を通る、小海線と中央本線の接続駅である小淵沢駅。爽やかな高原の空気を吸い込みながら食べれば、野菜もカツの味も引き立つはずだ。

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