三遊亭円楽さん「逝去」で動き出した日テレ『笑点』後任問題――現役落語家が明かす「本命」春風亭一之輔&立川志らく、「対抗」春風亭昇也&蝶花楼桃花、「超サプライズ」は伊集院光!の画像
三遊亭円楽さん

 10月2日、日本テレビの長寿演芸番組『笑点』は司会の春風亭昇太(62)が楽屋らしき場所で視聴者にあいさつする映像から始まった。この日は、9月30日に同番組に77年から出演していた三遊亭円楽さん(享年72)が肺がんで亡くなってから、初の『笑点』だったのだ。

「円楽さんは回答で世間を厳しく風刺したり、時には恥ずかしそうにだじゃれを言ったり。また、歌丸師匠は私との司会者とのバトルで大喜利を大いに盛り上げてくれました。今回は、円楽さんが笑点で駆け抜けた45年を少しだけ振り返りたいと思います」

 と昇太が語り、《笑点45年支えてくれて円楽さんありがとうございました》とテロップが表示された。

 そのまま《ありがとう 円楽さん》と右上にテロップを出しながら円楽さんの追悼VTRを10分ほど流し、最後は2013年1月27日放送回(当時62歳)で「もう走れないと弱音を吐いている君!」「甘えるんじゃない! 笑点は走り続けてもうすぐ50年だぞ!」と話す大喜利ネタをバックに、同局の森富美アナウンサーのナレーションで「笑点を走り続けてきた日々を私たちは忘れません。円楽さん、本当にありがとうございました」という言葉で締め、いつもの『笑点』へと移った。

 また、円楽さんは生前に「永世名誉司会」の桂歌丸師匠(2018年逝去/享年81)と死亡ネタで丁々発止のやり合いが人気だったこともあり、SNSでは、

《円楽師匠の死去と追悼回を受けて、笑点の歴史を改めて痛感する提供テロップ…。》《来年の今頃には円楽師匠に変わった新メンバーが「○○は笑点メンバーになりたかったから円楽師匠に毒を持った」ってネタにされてるよ》《山田隆夫さんが円楽師匠へのメッセージが、円楽師匠が歌丸師匠が亡くなられた時のメッセージ(※ジジイ、早すぎるんだよ!)と同じなの泣ける》《円楽さん、歌丸さんの追悼大喜利で「ジジイ!早すぎるんだよ!!!」って罵倒してたけど、歌丸さんは81歳だったんだから「あんたは10年早いんだよ!」って怒られてるのかもなあ》

 などと、歌丸師匠とのやり取りを思い出す声も多くみられた。

「8月11日には国立演芸場で高座に復帰して『猫の皿』を披露したり、復帰の兆しを見せていただけに残念でなりませんよね……。

 ただ、『笑点』を放送する日テレは、円楽さんの訃報を受けて“後継者をどうするか”で大変に頭を悩ませているといいます。少し早い気もしますが、毎週続いていくテレビ番組だから仕方がないことですよね。10月3日の『日刊ゲンダイDIGITAL』によると、実は円楽さんは『笑点』を年始特番を最後に引退して、後継者もしっかり決めるはずだったのが話を詰める前に急逝してしまった、とのことです」(夕刊紙記者)

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