■テレ朝が「玉川斬り」を断行できないワケ

 前出の制作会社関係者が続ける。

「2019年に元テレビ朝日アナウンサーの宇賀なつみさん(36)が『モーニングショー』を卒業してから、同番組の視聴率をキープさせてきたのは玉川氏という評価ですから。いい意味でも悪い意味でも彼の発言は注目を集め、ネットニュースにもなりますからね。

 テレ朝はそんな玉川氏を切ることはできないでしょう。テレ朝以外の民放各局は、13~49歳のコア視聴率を重視していますが、テレ朝はいまだに世帯視聴率も狙いにいっていて『モーニングショー』も世帯では好調ですからね」

 コア視聴率では『スッキリ』(日本テレビ系)、『ラヴィット!』(TBS系)、『めざまし8』(フジテレビ系)に後塵を拝していて同時間帯最下位の『モーニングショー』だが、世帯視聴率は8~9%と、長年にわたってトップを独走している。

「玉川氏の“反権力的”と言ってもいいほどのイケイケなコメントは、番組の世帯視聴率を支えるシニア層に刺さっています。羽鳥さんの軽妙な司会ぶりに加えて、やはり『モーニングショー』の原動力は玉川氏の過激な面白さであり、だからこそテレ朝は彼を切ることができないと言われているんです。

 ただ、今回の“電通発言”もそうですが、あまりにも舌禍事件が多すぎますから、いよいよ番組を見ているシニア層の支持すらも失う――ということも十分あり得そうですよね」(前同)

 謹慎明け、玉川氏はどのようなコメントを出すのだろうか――。

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