プーチン大統領とゼレンスキー大統領がともに引かず、泥沼の戦闘が続くウクライナで、異常な現象が頻発しているという。
「ウクライナ国立科学アカデミーが〈キーウ上空に、未確認飛行物体(UFO)が群がっている〉というレポートを発表したんです」(全国紙科学担当記者)
報告書によれば、キーウと、そこから約120キロ南の2地点の天文台で、特別カメラで観測したところ、〈既知の自然現象として科学的に特定できない〉数十の天体を観測したというのだ。
ロシア軍に加え、地球外からの脅威も出現か!?
だが、この現象、実は驚くことではないのだという。軍事ジャーナリストの菊池雅之氏が言う。
「戦場で未確認飛行物体が確認されることは、珍しいことではありません。通常、飛行機には“IFF(敵味方識別装置)”がついており、それが発する電波によって、友軍機の位置などを把握します。ただ、敵側の飛行機電波は解読できないので、領空侵犯などをされた場合には、“未確認飛行物体が自国の上空へ侵入してきた”と認識されるんです」
つまり、敵機はすべてUFO扱いなのだ。
「そのうえ、今回の戦場ではドローンの存在が非常に大きい。森の中やビルの窓から急に飛び立ち、数分航行して、どこにでも突然に着陸するドローンは、レーダー上では、UFOのような映り方をするはずです」(前同)
今回のUFOの大量飛行は、まさに“ドローン戦争”を象徴する出来事なのだという。
「ウクライナ軍は、自国製の小型ドローンに加え、トルコ製の“バイラクタルTB2”という無人戦闘航空機を投入。偵察や、爆弾投下による戦車撃破といった戦果を挙げています。一方、ロシア軍は、イラン製の“シャハド”“マハジェル”などのドローンを投入している。これらも無人戦闘航空機ですが、戦果はあまり挙がっていないようです」(同)
加えて、秘密裏に戦場を偵察する第三国の飛行体が、UFOと認識された可能性も高いという。
「米空軍で運用中の偵察機“U -2”は、成層圏近くの高高度を飛ぶので、ウクライナ軍のレーダーで見ても、どこから飛来したかは分からない。急に現れて、いつの間にか消える。UFO同然です」(同)
だが、一方で、説明がつかない謎も残るという。
「国立科学アカデミーの報告書では、UFOの最高時速は5万3000キロと推定されています。大陸間弾道ミサイルで最大時速は2万4000キロですから、その倍以上です」(前出の記者)
これに対し、オカルト現象に詳しいライターの小川新太郎氏は、こう考察する。
「米軍の極秘プロジェクトで製造された、通称“アストラ”と呼ばれる次世代航空機“TR -35B”の可能性もあります。これはなんと、核燃料を使用した原子力航空機で、最大速度はマッハ9(通常の戦闘機はマッハ2程度)。瞬間移動を思わせる急旋回や急上昇も可能で、“地球製UFO”と言っても過言ではありません」
米政府は同機の存在を認めていないが、すでに実戦にも投入されているのだという。
「14年に、アフガニスタンで、地上攻撃をする同機の姿が動画撮影されています」(前同)
新型兵器か、未確認飛行物体か。正体はいかに。