いとうせいこう、バイきんぐ小峠英二・西村瑞樹も「絶賛」!伝説の番組『進ぬ!電波少年』の「箱男」川元文太が挑む初監督作品『裏表紙』の「もの凄い野望」【直撃インタビュー】の画像
映画『裏表紙』で脚本・監督を務める川元文太(上)と出演するバイきんぐ

 今から24年前に放送された伝説のバラエティ番組『進ぬ!電波少年』(日本テレビ系)。松本明子(56)と松村邦洋(55)がMCを務めた『進め!電波少年』の後継番組だったが、同番組内の伝説の企画「電波少年的箱男」で箱の中に入っていた男、お笑いコンビ・ダブルブッキングの川元文太(47)が今、初めての映画製作に臨もうとしている。

 川元の初脚本・初監督作品のタイトルは『裏表紙』。主演は人気ピン芸人のマツモトクラブ(46)が務め、クリエイターのいとうせいこう(61)や、大人気お笑いコンビ・バイきんぐ小峠英二(46)、西村瑞樹(45)も出演するという同作。

《製本工場に勤める男・鈴木浩二(マツモトクラブ)。かつて高校で国語の教師をしていた彼の下に、かつての教え子・橋本智司がやってきて、師弟関係を築く。2人は勤める製本工場で“黙々”と働いているのだが――》といった設定から、さまざまな事件、ドラマが展開していく同作品。

 かつてテレビ朝日の深夜に放送されていたバラエティ番組『虎の穴』での共演を経て川元の才能を称賛するいとう、芸人仲間として彼のお笑いセンスを絶賛するバイきんぐなど、芸能界、お笑い界の関係者が集結して製作されるショートムービー『裏表紙』で脚本・監督を務める川元に、話を聞いた。

※   ※

――どういった経緯で映画製作をしようと思ったのですか?

「マネージャーから、世界を舞台に勝負をしてみませんか? という提案をもらって、やってみようと思ったことがきっかけですね。今、日本の地上波のテレビ番組などは特にそうですが、コンプライアンスが非常に厳しくて、少し過激なことなどやりたいことが自由にできないじゃないですか。そこで、映画という作品形態で、また世界の映画賞に勝負していくことで、自分の作品がどう評価されるのか、ということを試したかったんです。

 作品は、この11月に撮影、編集作業を経て、来年1月には完成にもっていって、その後、世界中の映画賞にエントリーしていく予定ですね。カンヌ、ベネチア、アメリカ各州の賞……どんどん送っていくつもりです」(川元文太=以下同)

――脚本を読ませていただきましたが、主人公がやっている“クズな行為”は、興味深いですね。

「これは、“自分ならやるな”“やっちゃうだろうなー”から思いついた設定なんです。日本人の働き方に通ずるテーマだとも思いますし、“どうせなかなか評価されない。だったら……”というところからの発想です。もちろん、この作品、主人公の仕事ぶりを見た方は、さまざまな感想を抱くと思います。それはもう本当に視聴者の方次第。ただ、主演のマツモトクラブには、“この主人公は川元さんでしょ?”とすぐに当てられましたが(笑)」

映画『裏表紙』で初脚本・監督を務める川元文太(ダブルブッキング)  ※提供画像
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