■三浦大知は『ちむどんどん』がなくても出場

 さらに、黒島結菜(25)主演のNHK連続テレビ小説ちむどんどん』の主題歌「燦燦」を担当した三浦大知(35)も『紅白』への出場可能性は高いという。

『ちむどんどん』は、通常起こるとは考えづらい金銭トラブルや、度を越えたトラブルメーカーであるヒロインの兄、ドロドロの恋愛などに「#ちむどんどん反省会」という、視聴者からの批判や矛盾の指摘が主に寄せられるハッシュタグがツイッター上で大流行。

 11月4日に発表された「2022・ユーキャン新語・流行語大賞」にも「#ちむどんどん反省会」がノミネートされてしまった。

「正直、『ちむどんどん』の主題歌でなかったとしても、元々スゴいアーティストなので、出場しそうですよね。ダンスやパフォーマンスはもちろん、歌唱力に定評がありますし、10月27日、Eテレの番組『ゲームゲノム』のMCにも就任しています。NHKとの親和性は高いですよね」

 現在。NHKは阿部渉アナウンサー(55)の不倫報道や朝ドラ『ちむどんどん』への酷評、コンサル企業へ49億円をつぎ込んだことなどが批判され、逆風にさらされている。

 また、昨年2021年度の第72回『紅白』の第2部の平均世帯視聴率は34.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ/以下同)と、2部制となった1989年以降、最も低い数字となった。2020年度の第71回『紅白』の第2部の平均世帯視聴率40.3%を大幅に下回ってしまったわけだが、今年、『紅白』は逆境の中でどう視聴者の心をつかむのか。

「コンテンツを楽しんでいる視聴者は、本来アンチではないはずです。結局、“視聴率という数字で示す”というところになるのかと。特に『紅白』、朝ドラ、大河ドラマはNHKのコンテンツの三本柱として見られているので、今NHKが一番やりたいことは、昨年の『紅白』歴代最低の世帯視聴率からの巻き返しでしょう。今年はなんとしてでも視聴率を獲ろうとして、出場者を決めると思います」

 今年は2年ぶりに本拠地・NHKホールからの放送となる「紅白」。NHK最大のミッション、「視聴率獲得」を目標として、どのように視聴者を楽しませてくれるのだろうか――。

■番組情報
『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)
12月31日 よる7時20分~11時45分(※中断ニュースあり)
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/kouhaku/

三杉武(みすぎ・たけし)
芸能評論家。スポーツ紙や週刊誌、ネットメディア、ラジオ番組などで芸能ニュースの解説を行ったり、記事を執筆したりしている。AKB48の公式の論客としても知られている。

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