ジャニーズ帝国がいま揺れに揺れている――。
27年にわたってアイドルとして、そして経営陣としてジャニーズ事務所を支えてきた滝沢秀明氏(40)が10月31日付で副社長を退任し、同社を退所。グループ会社「ジャニーズアイランド」の社長も9月26日付で退任し、後任を元V6の井ノ原快彦(46)が務めている。
さらに11月4日、King&Prince(キンプリ)の平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)がグループから脱退することも発表され、ファンに衝撃が走った。
2023年5月22日をもって3人はグループから脱退し、平野と神宮寺は同日に、主演映画の公開とPR活動を残す岸は、同年秋にジャニーズ事務所を退所する。残される格好となった永瀬廉(23)と高橋海人(23)は同社に留まり、キンプリとして2人で活動を継続するという。
平野は退所の理由を「(海外での活動ができず)目標を失い、今回の決断に至りました」と説明。
一方の滝沢氏は退所の理由を明らかにしていないものの、円満退所で藤島ジュリー景子社長やジャニーズ事務所サイドとの確執はなかった、と11月1日付の日刊スポーツが伝えた。ところが事務所と滝沢氏の双方が代理人を立てて条件面などを話し合っているとも報じられている。
「ジャニーズ事務所の上層部も、滝沢さんの退所の理由は“まったく分からない”と明かしているそうですから、その時点で円満退所ではないことは明白です。
11月7日に滝沢さんのものと見られるツイッターアカウントが開設され、翌8日に上下さかさまの文書をアップしましたが、これも芸能関係者の間では“ジャニーズへの反旗”の意味があるのではともささやかれているぐらいです」(芸能プロ関係者)
■『週刊文春』が報じたタッキーVSジュリー氏の「冷戦」
滝沢氏が退所を決意したのは、大人気グループへと成長させたスノスト(Snow ManとSixTONES)の管轄が今年に入ってジュリー氏に移ったからだという指摘もある。
11月10日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、滝沢氏とジュリー氏の“確執”について報じている。
滝沢氏にはジャニー喜多川氏(享年87)の後継者という自負があり、ジュリー氏にビジネス展開を提案していたものの、ことごとくはねのけられていたという。
滝沢氏は「ジュリーさんとは合わない」と漏らし、喧々諤々のあとに「政治だよ、政治」と吐き捨てたこともあったとしている。
「ただ、今回の『週刊文春』の記事に対しては、ジャニーズサイドは怒り心頭で、“事実と全く異なる虚偽の内容を多々含む記事であり、法的措置を検討しております”とコメントしていますね。
今後、ジャニーズと裁判沙汰に発展していくのかもしれない『週刊文春』ですが、滝沢さんが芸能界から引退する前にもジュリー氏との確執を報じ、『週刊新潮』(新潮社)で滝沢さん自ら文春記事に反論したことがありました。しかし、経営陣に入り、よりジュリー氏と接することも増えたことで、それまで以上に2人の溝は広まっていったのかもしれませんね……。キンプリを抜ける3人のメンバーもジュリー氏とは相容れなかったところもあるようですね」(前出の芸能プロ関係者)