■世界進出目指すも全てが“未定”のロックな「破天荒計画」

 バンド名やロゴだけが急ピッチで進められた訳ではない。

「会見では、当日の朝までMVの撮影が行われていたと告白し、会見中にメンバーの皆さんも映像を初めて見たと話していました。さらには1月のデビュー公演に向けて現在レコーディング真っ最中だとも明かしていました」(前同)

 さらに、HYDEからは、バンド結成当初「このメンバーが揃った時にどうなるんだろうってまったく思い付かなくて、ちょっと心配もあったけど…よく考えたら、そのロックバンドって何か分からない事をやって化学反応が起きるのが楽しい」といった声も。

「4人それぞれがバンドや音楽活動をやってきているので、音楽性の違いなどもあるかと思いますが、4人それぞれが作曲ができる強みもあると話して居ました。

 さらに会見が行われた11月11日は、4本の弦に見立てて『ベースの日』とされていますが、今回のバンドにはベースメンバーがいない。これには、YOSHIKIさんも“ドラムを打ち込みにして俺がベースをやってもいい”と発言。そうした柔軟性も強みだと話していましたね」(前同)
 こうしたチームワークの良さにYOSHIKIは“僕がリーダーではありますが、みんながリーダーシップをとってプロデューサー。今年、僕は母を亡くしたけど、その時みんなに励ましてもらって前に向かおうみたいな、すごく感謝をしています。まだ俺ロックしていいんだ、っていう風に思わせてくれたメンバーです”とメンバーへの感謝を改めて口にしていた。

 また、メンバー同士にどんな印象を持っているのか、という質問をされた際には、YOSHIKIはHYDEを“HYDEというひとつのジャンルを確立してしまった人。僕に言われたくないかもだけどある種天然記念物”と話すと、HYDEからはYOSHIKIを“今後(YOSHIKIの様な才能は)出てこないだろうなって人。この時間を共有してもらってるだけでも自分にとって糧になる”と互いを称えあっていた。

「会見では、バンドとして世界進出を目標にしていると話していましたが、海外フェスへの参加も意欲的に行っていきたいとの事でした。その理由として“アウェイな所で自分たちがどう評価されるか”と語っており、30年以上のキャリアがある中でデビュー当時のように戦いたい、と話している姿は、まさにロックスターでしたね」(前同)

 レコーディング中の楽曲もリリース時期はまだ未定とのこと。しかし、そんな破天荒な計画すらもロックだと思わせる説得力がある。これからの『THE LAST ROCKSTARS』の活動に更なる注目が集まるーー。

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