■インスタグラムで投稿され、ツイッターで大炎上
インスタグラムは2010年にサービスを開始。ユーザーはフィルターで編集可能な写真や動画をアップし、投稿されたメディアに「いいね!」を押したりコメントを残したりできる。2016年8月からは、24時間のみ表示される投稿「ストーリーズ」も導入され、好評を博している。
インスタグラムが、ツイッターやフェイスブックなどの他のSNSと異なる点はどういったところなのだろうか。
「ツイッターは140文字以内の文章、フェイスブックはもっと長い文章を投稿することが主な利用方法です。その一方で、インスタグラムは画像や写真、動画に特化しています。そのためユーザーに直感的に伝わりますが、リツイートがあるツイッターやシェア機能があるフェイスブックと比べて、他者と共有しづらいですね。最近では、飲食店や旅行先などの情報を検索するために利用するユーザーも増えています」(山口真一氏=以下同)
インスタグラム単体では、ユーザー同士で共有することが難しいというが、ネットの炎上の火ダネになっているのは、一体なぜだろうか。
「インスタグラムでも、投稿のコメント欄が大荒れすることもありますが、シエンプレ デジタル・クライシス総合研究所の調査によると、SNSの大きな炎上の90%以上は、ツイッターで起こっています。
インスタグラムのみで炎上が大きくなることは少なく、インスタグラムの投稿を見た誰かが、ツイッターで“匂わせ疑惑”を発信して炎上、まとめサイトやネットメディアが追随してさらに拡散され、またインスタグラムに新たな投稿があって、またそれが炎上の燃料になる……というループが起きていますね」