■町田啓太&玄理のように交際が事実だったケースの原因

 町田啓太と玄理は、断続的にファンの間で交際の匂わせ疑惑が取りざたされたあと、2022年9月28日配信の『NEWSポストセブン』によって熱愛が報じられ、交際が事実だったことが判明した。

 町田と玄理は、かねてよりインスタグラムの投稿に共通点が多いことがファンの間で指摘されていた。スマホケースがお揃い、同じ服や帽子を着ている、町田の雑誌のインタビューの回答に登場したデザイナーズ家具やお香が玄理のインスタグラムにも登場……といった複数の例がファンの間で挙げられていた。

「町田さんと玄理さんのように、交際が事実だった場合のインスタグラムへの投稿について、一般論として説明しますと、1つ目は、本人たちの間では普通のことすぎて、投稿に怪しい箇所があると気づいてないパターンがあります。

 2つ目は、故意に匂わせている可能性ですね。著名な方も、結局ユーザーと同じ人間ですから、“自分の幸せな時間をシェアしたい”と思ったのでは。インスタグラムに一般のユーザーが彼氏や彼女の写真を載せることもありますが、同じように自慢の恋人を載せたいと思ったのかもしれません。

 ファンにとって、芸能人が自分と同じ人間という感覚がなくなってくることもあるかもしれませんが、芸能人も普通の人と変わらなくて、“言いたかったのかな”というのが正直なところ。温かく見守っていけばいいのではないでしょうか」

 インスタグラムなどのSNSで、芸能人はテレビや舞台の仕事とは違う一面をファンに見せてくれる。彼らはただ「幸せな瞬間をファンのみんなと共有したい」と考えただけだったのかもしれない――。

山口真一(やまぐち・しんいち)
博士(経済学・慶応義塾大学)。専門は計量経済学で、ネットメディア論や情報経済論などを研究領域とする。国際大学グローバル・コミュニケーションセンター(GLOCOM)主幹研究員/准教授。著書に「正義を振りかざす『極端な人』の正体」(光文社)、「炎上とクチコミの経済学」(朝日新聞出版)ほか多数。

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