高橋海人『ボーイフレンド降臨!』アサヒの誠実さが伝える、キンプリファンは「自分の心の支え」というメッセージの画像
※画像はテレビ朝日『ボーイフレンド降臨!』公式サイトより

 King & Prince高橋海人(23)主演の『ボーイフレンド降臨!』(テレビ朝日系)は、人生に行き詰まりを感じている2人の女性が、12歳年下の記憶を失った謎の青年に出会うことで始まる三角関係のラブコメディだ。第6話は、アサヒ(高橋海人)と共同作業でコンペの準備をしていた茶谷かしこ(桜井ユキ/35)は募る想いに涙を流し、佐藤渉(田中みな実/35)はアサヒに告白をするなど、それぞれがアサヒへの想いを強めていて切なさに胸が痛くなった。

■仕事を通じて潜在的に繋がるかしことアサヒ

 アサヒはかしこと一緒に仕事をすることで、かしこの遠慮がちな性格や、仕事に対して責任感が強いことなどを見抜いていた。だから、自分を避けているように感じれば腕をつかんで「僕のこと避けてる?」と問いただし、仕事でやりたいことがあるなら叶えてあげたいと思うのだ。

 この与えてあげたいという気持ちは、かしこをリードし、強い力となって引き上げてくれる。楽しいだけではない仕事も引き受けて完遂するかしこにとって、アサヒの素直さや前向きな考え方は、自分を肯定してくれるようなうれしさと癒しがあるだろう。

 プレゼン最大の目玉になるキービジュアルを二人で制作し、満足のいく仕上がりになった達成感は、徹夜明けの窓から差し込む太陽の光みたいにまぶしく、携わったものだけが得られる喜びだ。アサヒがネクタイをうまく結べなかったときに「記憶をなくしても習慣だったことは覚えているんだよね」と言ったように、アサヒが現代美術家として活躍していた習慣を覚えているならば、一つの作品を作り上げる喜びは体が覚えていただろう。

 ということは、記憶をなくす前のアサヒ(=漆原澄人)は感情が冷えきっていてイライラしていたが、本来は絵を描くことに喜びを持っている人だったということだ。失った記憶のさらに奥にある、絵を描く喜びを引き出したかしこ。それは、アサヒがいつか記憶を戻したときに、忘れていた自分を取り戻すきっかけを与えてくれたことになる。

 なんて尊いことだろう。かしこの情熱を形にするアサヒと、アサヒの潜在能力を引き出すかしこ。お互いを高め合える存在になった二人がこれからどんな関係を築いていくのだろう。

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