大谷翔平「天下御免」のメジャーリーグ二刀流「2022ショウタイム」驚愕舞台裏の画像
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 野球の神様でも不可能だった高みにたどり着いた若き天才。怪物ベビーフェイスが残した世紀の偉業をプレイバック!!

 渡米から5年、“リアル二刀流”開眼2年目の大谷翔平(28)が戦いを終えた。

「2年連続のMVPこそ逃しましたが、その存在は、やはり唯一無二。本人も“確実に去年よりいいシーズンになった”と振り返るように、今季も投打で“史上初”と“前人未到”を連発しました。来季の年俸3000万ドル(約44億円)に“安すぎる”という評価がつく選手も、大谷ぐらいのものでしょう」(スポーツ紙大リーグ担当記者)

 今回は、日米を大いに沸かせた大谷の2022年シーズンを総まくり。野球の常識を破り続ける若きモンスターが残した偉大すぎる足跡を、大リーグ評論家の福島良一氏の解説を交えて振り返りたい。

■開幕投手で全米を震撼

 大谷は4月7日の開幕戦から全米を震撼させた。一番・投手兼DHで出場した昨年の地区王者アストロズ戦からである。シーズンの初球を投げた投手が、その裏、最初に打席に立つのは、むろん近代プロ野球では史上初。これにはMLB公式サイトもすかさず「あとは何が初めて?」と反応した。

 福島良一氏が、この偉業について解説する。

「大谷自身、開幕投手の大役を任されたのは渡米5年目で今季が初めてです。1番・投手兼DHでの出場は、初出場した昨季のオールスターでも話題となりましたが、それを開幕戦でも実現させたのは、ジョー・マドン監督の粋な計らいといったところでしょう」

■圧巻の今季初勝利

 今季初勝利は、4月20日の敵地ヒューストンで挙げることになった。

 開幕戦と同じアストロズ打線を相手に、6回1死まで続けた“完全投球”には、現地記者たちも「達成すればDH史上初だ」などと冗談めかして興奮した。

「この日は6点を挙げた初回の攻撃で、1安打1四球2打点。先発投手が投げるより先に2度も打席に立ったのは、当然ながら史上初の出来事です。投げても、5回までに全打者から2ケタ奪三振を記録する自己最多タイの12K。まさに圧巻の“ショウタイム”でしたね」(現地特派員)

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