■「最初で最後のチャンス」有吉が語った上島さんへの“深い愛情”

 紅白初出演のウラでは、有吉からNHK側へのアピールがあった。

「11月20日放送の有吉さんのラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』で、純烈とダチョウ倶楽部との紅白出演を猛アピールしていたんですよ。

 その日の放送では、11月16日に出演者が発表された紅白について触れつつ、毎年大晦日は仕事を入れない主義であると話し始めると“今回、小田井(涼平・51)がラストにあたって…今年ダチョウ倶楽部さんの2人を(入れて)『純烈ダチョウ』ということで一緒にユニット組んで、僭越ながら私の歌ってた『白い雲のように』をカバーってことで、この半年くらいかな活動してらっしゃったじゃない?…これ俺ない、チャンス?”と、紅白出場への意欲を語っていたんです。

 続けて、“竜さん居ないわけだから、ちょっと寂しいじゃない?そうすると、そこに俺が参加して竜さん思いながら『白い雲のように』歌って、ちょっと涙流すくらいの演出はNHKサイドに提案もしたいよね”と、登場シーンの細かい演出について言及していました」(前同)

 また、紅白との因縁もこれで解消したい、と言う発言もあった。

「有吉さんは、意外にも紅白の出場経験がないということで“最初で最後のチャンスだと思ってるね。『白い雲のように』が売れた年は(紅白から)まったくお声が掛からなかった。なぜだ?ってめちゃめちゃ腹立ちましたけど……。

 その恨みもあったけど、今回もうこれで和解かな、紅白とは。冒頭でも言いましたけど、12月31日仕事しないのは…そういうことなんで。スケジュール空けてるのは、理由は1つだよね。紅白一本釣りです”と高らかに宣言していました」(前同)

 有吉がここまで紅白にこだわる理由は、亡くなった上島さんを思ってのことだという。

「有吉さんは、猿岩石として大ブレイクを果たした後、人気が低迷して仕事がほとんどない不遇の時代があったことは、有名な話ですよね。その時は、転落したことを人から蔑まれることが恥ずかしくてアルバイトもできず、ブレイク時に貯めた貯金を切り崩す生活を送っていたと言います。

 当時は相当思い詰めてしまい、一時は最悪の決断を考えた、ということです。そんなどん底にある時に、毎日有吉さんにご飯を食べさせ、繰り返し面白いと褒めていたのが、ほかでもないダチョウ倶楽部の上島さんと肥後さんだったと言います」(前同)

 そんな上島さんとの関係を象徴するエピソードを、以前有吉は番組内で明かしていた。

「2014年に放送された、有吉さんとマツコ・デラックスさん(50)のバラエティ番組『マツコ&有吉の怒り新党』(テレ朝系)ですね。有吉さんが不遇の時代、上島さんと2人で飲んでいた際に、酔っ払った上島さんが“俺はお前のことが好きだ。なのになんで仕事が無いんだ!”と号泣しはじめたと言います。

 初めは、上島さんのそんな姿を笑っていた有吉さんですが、次第に感情が高ぶり“俺もね上島さんのこと好きなんですよ”と、2人そろって号泣したことを明かしていました。

 有吉さんは当時を振り返って“なんでそんなに感情的になったかもよく分からないし、相当鬱屈してて解放されたんだと思うんだけど…本当に唯一愛情を感じた”と、売れない自分にもかかわらず、泣くほど有吉さんを好きでいてくれる上島さんに、本物の愛情を感じたと話していました」(前同)

 はたして紅白では有吉が語っていた通り、上島さんを思って“ちょっと涙を流しながら『白い雲のように』”を歌うのか? 大晦日の演出が注目されるーー。

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