「賢秀には"本当にいい加減にしろ、この野郎”と思ってましたね」NHK朝ドラ『ちむどんどん』の現場で【俳優・山路和弘独占インタビュー】(1)の画像
山路和弘さん 撮影/日刊大衆編集部

 俳優・山路和弘の活躍は幅広い。テレビを見ていれば、一度はその声を耳にしたことがあるはずだ。アル・パチーノやジェイソン・ステイサム、ゲイリー・オールドマンといった名だたる海外俳優の吹き替えを務め、声優としても『SPY×FAMILY』『ONE PIECE』といった作品に参加。
 かと思えば、俳優として2022年上半期のNHK連続テレビ小説ちむどんどん』で、主人公一家の良き隣人・前田善一役、10月からの『エルピス-希望、あるいは災い-』(フジテレビ系)では、長澤まさみ眞栄田郷敦の前に立ちはだかる大門雄二副総理を演じている。
人の心を動かす俳優の深奥にあるものはーー。【第1回/全4回】

 朝ドラ『ちむどんどん』では、前田善一として視聴者から愛されていた山路さんだが、その撮影現場で起きていたこととは――?

――山路さんにとって、1985年の『澪つくし』以来の久しぶりの朝ドラでした。1年にも及ぶ長丁場の撮影だったそうですが、いかがでしたか。

 久しぶりというか、あんなに長くやったのは初めてです。

 一番困ったのは、やっぱり1つのセットでどんどん違う話のシーンを撮っていくことですね。”さっきもここ撮ったんだけど、今度はあれがああなった後のシーンだ”という混乱がありました。やっぱり慣れてないので、しょっちゅう台本見るしかないんですけど。

 だんだん、共同売店も年代とともに微妙に変わってくる。並んでる品物が変わったり、そろばんがキャッシャーになったり、今度はキャッシャーが変わったり……。色々あったんですが、その辺り戸惑うところはありました。

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