■【東北】宮城県登米市登米町『登米(とよま)神社』

 ここは、非常に大きくて、まっすぐな御神木のインパクトがスゴい神社です。

 登米神社の境内のなかには「子育神社」というのがありまして。昔の人は「木が大きく育つ」ということに、子育てのあやかりを感じていたのでしょう。

 そして、登米神社で素晴らしい巨木が育ち、木がずっと元気で生きているのは水が豊富なことの裏返しだと僕は思っています。直接見なくても、大きな木が生きているのを見るだけで、僕たちは「水」を感じることができます。そしてやはり、「水の良いところ=気が良いところ」なんです。

■【関東】栃木県足利市『伊勢神社』

 通称は「足利伊勢神社」です。

 参拝に上がったらそのまま帰らずに、社殿の右奥の方の森に続いている小道があるのでそこを進んでみてください。

 一番奥へ行くと月読宮(つきよみのみや)という小さな祠(ほこら)があります。月読(つきよみ)というお月様や夜をつかさどる神様の祠です。

 月読が祀られているので、この神社にはウサギのおみくじが頒布されています。卯年にはピッタリです。ちなみに、月読を祀る神社はなかなかなくて、関東ではけっこう珍しいので、ぜひ訪れてほしいですね。

 よく「運が良いこと」を「“ツキ”が回ってきた」と言いますが、この月読はそのツキも呼んでくれると言われています。

あと月の周期=人間のバイオリズムを整えてくれるんじゃないか、という神社でもある。

 ぜひ、このお正月に「今年は運気を整えて、ツキが巡ってきますように」ということで参拝に上がっていただいて、そのあとウサギさんの頒布物を受けて新年のスタートを切って欲しい神社ですね。

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【プロフィール】
佐々木優太(ささき ゆうた)
神社ソムリエ、神社巡拝家。昭和59年7月7日生まれ、兵庫県出身。これまでに参拝した神社は1万以上、拝受した御朱印は4000以上。神社の歴史や文化への造詣も深く、神職や一般の方に向けた講演会活動なども行なう。最近はテレビ番組などメディアにも多数出演している。著書に『全国1万社を巡った僕が見つけた 開運!あやかり神社』(双葉社)。

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