■サケが主役の駅弁は特製容器で大人気!

 第3位は『平泉鮭めし丼ぶり』(岩手県)に決定。実はこちら、前述した京王百貨店の駅弁大会では、特製容器で販売されている。

「一ノ関駅では、“曲げわっぱ”の弁当箱に茶飯や塩サケの切り身、玉子が詰められた、王道ともいえる駅弁として販売されています。ただ、今回は駅弁大会のロゴが入った“記念丼”に詰められており、会場で大好評です」(望月氏)

 第2位は『有田焼カレー弁当』(佐賀県)。こちらも、入れ物が人気を集めている。

「その名の通り、特製の“有田焼”に入っており、器のシンプルなデザインは、ふだん使いにする人も多く、旅の思い出と共に楽しめます」(なかだ氏)

 また、中身のカレーも絶品だ。過去には、JR九州企画『駅弁ランキング』で、第1位に輝いている。

「28種類のスパイスを使ったルーは味わい深く、そこに、こんがりと焼かれたチーズのコクが加わることで、本格的な欧風カレーを思わせます。カレー自体、駅弁で扱われることが珍しいこともあり、今では、九州を代表する名物駅弁になりました」(前同)

■堂々の第1位は豪華絢爛な海鮮ちらし寿司

 そして、大激戦を制し、堂々の第1位に輝いたのは、『おたる海の輝き』(北海道)だ。

 なかだ氏と望月氏が、ともに太鼓判を押した、この冬、最注目の駅弁である。

「カニやウニなどの北海道の海の幸に、3日間にわたって煮込んだシイタケや、シシャモの卵“ししゃもっ子”などが入った、豪華絢爛な海鮮ちらし寿司です。特に、小樽運河を彩る“浮き球キャンドル”をイメージして一面にちりばめられたイクラが華やかで、まさに輝くような見栄えになっています」(同)

 この駅弁は、京王百貨店の駅弁大会にも出品中だ。

「販売駅であるJR小樽駅は、新千歳空港から快速電車でも1時間以上かかり、道外から現地を訪れて購入するのは大変です。駅弁フェアなどの催事で出合えたら、大チャンスですよ」(望月氏)

 旅先で味わうも良し、自宅で楽しむも良し。自分好みの駅弁を、ぜひ探してほしい。

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