庶民の味方、安くてうまい牛丼チェーン店のカレーが最近、注目されている。
「正統派の日本式カレーから、スパイス際立つ個性的なカレーまで、その味は専門店にも負けず劣らず。さらに、その時々の食の流行に合わせて、味を常に進化させているので、隠れファンもたくさんいます」と語るのは、カレー研究家のスパイシー丸山氏だ。
このうまさに加え、カレーは中高年世代にうれしい健康効果もあるという。『秋津医院』(東京都)の院長で、総合内科専門医の秋津壽男氏は、こう言う。
「カレーのスパイス、ターメリックには、認知症予防効果がある成分“クルクミン”が含まれています。カレー料理が主食のインドでは、認知症の発症率が低いという研究結果もあるほどなので、中高年世代には、ぜひ食べてほしいです」
そこで今回は、前出の丸山氏協力のもと、牛丼大手4社(𠮷野家、松屋、すき家、なか卯)のカレーを実食。中から、食べ得の逸品を紹介しよう。
■なか卯のこだわり卵を絡めて
まずは、すき家の『炭火とろとろポークカレー 並盛』(690円)。4月5日に登場した新商品である。
「すき家特製の甘ダレと、炭火焼きの香りをまとった豚肉が絶品です。クミンなど20種のスパイスがきいたルーも含めて、とても濃厚な味なので、カレーをガツンと食べたい人は、ぜひ」(丸山氏=以下同)
一方、なか卯の『和風こだわり卵カレー 並盛』(570円)は、ホッとする優しい味わいが売り。
「カツオだしの風味が際立つルーに、コクのある“こだわり卵”が絡む一皿。そば屋のカレーのような仕上がりなので、和食が好きな人はハマるはずです。さらに、こだわり卵(単品80円)を追加して“ダブル卵”でリッチに楽しむのもオススメです」
■松屋のプーパッポンカレーもオススメ
日本式カレーとはひと味違うおいしさを求める人には、3月28日から再登場した、松屋の『プーパッポンカレー』(730円)をオススメしたい。
「カニのカレー粉炒めを指す、人気のタイ料理“プーパッポンカリー”をベースに、汁っ気を足して、白米と合うようにアレンジ。濃厚なカニの風味と、エスニックな甘辛味がクセになります」