衝撃事件の裏側も!草野仁インタビュー激白90分!故・石原慎太郎氏…秘話「好きな競馬で脳トレやってます」の画像
草野仁

 79歳の現在もテレビ界の第一線で活躍するスーパーテレビキャスター・草野仁。その伝説と生涯現役の秘密に迫る後半戦。草野伝説の一つに、「司会する番組は長寿番組になる」というものがある。たとえば、1993年に始まった平日午後の帯番組『ザ・ワイド』(日本テレビ系)。草野も企画から積極的に参加し、芸能スキャンダルではなく、社会問題に鋭く切り込む画期的なワイドショーとして14年半も続いた。

■『ザ・ワイド』2年目に松本サリン事件が発生

「番組開始2年目に松本サリン事件が発生します。謎が多かったこの事件について、私もいろいろな報道番組を見ていたのですが、解説をしている大学の先生たちの言っていることが、よく分からなかった。それもそのはずで、その方たちはサリンを化学式では知っていても実際に見たこと、触れたことは、ないわけです。そこで我々の番組では、アメリカからカイル・オルソンという毒ガス兵器の専門家に来てもらいました。オルソン氏は事件現場を調査した後に言いました。“なぜ松本サリン事件が起きたか分かりますか? 松本がテストの地として選ばれたからです。テストをやったということは次に必ず本番がある。狙われるのは東京の閉鎖空間です”と。

 さらに翌年の3月、イギリスの『サンデー・タイムズ』という新聞に、オルソン氏のリポートとともに“必ず今度は東京であるだろう”という記事が掲載されました。あの、おぞましい地下鉄サリン事件が発生したのは、それから1日もたたないタイミングでした」

 事件発生後、犯人が特定されていない段階で、オウム真理教の幹部はテレビに出演し、自分たちに向けられた疑惑を否定していた。

「『ザ・ワイド』では、上祐史浩氏や科学技術省大臣だった村井秀夫氏がオルソン氏と対た い峙じ します。そこで村井氏は、“我々のプラントではハステロイを使っている”と漏らしたんです。すると、オルソン氏は“ハステロイを使っているということはサリンを作っているということだよ!”と指摘しました。その後、村井氏は教団の施設前で刺殺されました。真実に最も迫っているのは我々の番組、という絶対的な自信がありました。当時は夜に特番もやったんですが、36.8%という高視聴率を記録しました」

■アンミカから“トップモデルの食事”と

『ザ・ワイド』終了後、2008年に始まり、現在は特番として番組が続く『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)など、草野が息の長い活躍を続けられるのは、明晰な頭脳と頑強で健康な肉体をキープしているからだろう。

「父は精神力や肉体のケアを、ものすごく厳密にやっていた人で、102歳まで生きました。“自分は、その域までは届かないだろうな”とは感じながらも、その年代ごとにできる範囲のことを続けています。平均睡眠時間は7時間ほどで、朝の7時には起床します。私なりの健康法は、朝食に野菜いっぱいのサラダを食べることです。トマトやレタス、長芋などいろいろな品目を入れて、味つけに金柑を切ったものを足したり、タンパク質を摂取するために小さな魚を煮たものを添えることもあります。それを食べるだけで、体が元気になる気がします。ある番組で、私の朝食メニューを紹介したところ、アンミカさんが“トップモデルの食事じゃない”とおっしゃっていました(笑)。それから、なるべく腹八分目を守る。甘いものはたくさん食べないようにする。タンパク質は、どちらかというと肉より魚から。そんな食生活ですね。

 ウェイトトレーニングは今も続けています。毎朝、腹筋を200回。それから、ダンベルを用いた体操を6種類から8種類ぐらい。最近は右膝の痛みがあって控えているのですが、エアロバイクを40~50分程度こいでいました」

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