■西武は山川穂高のスキャンダルで
一方、その楽天とパ・リーグ最下位争いを演じているのが獅子軍団・西武。
今年の低迷は、山川穂高(31)のスキャンダルがすべてだろう。
「凄腕の弁護士がついてることもあり、事件自体は不起訴の公算が高い。とはいえ、西武は12球団でも指折りのコンプライアンスに厳しい球団。少なくとも今季中は“飼い殺し”にせざるをえない」(球界関係者)
それでは、山川の野球人生は、どうなるのか。
「あと15試合と迫る国内FA権の取得は当然できませんし、噂されていたソフトバンク入りも白紙にならざるを得ない。残された道は、自由契約で自ら次の道を探すのみでしょう」(同前)
これには、当のソフトバンクも困り果てている。
「昨年、山川が西武と単年契約をした時点で、ソフトバンクに“内定”していた話がある。
正式な書面ではないにせよ、西武との大型契約を蹴らせたわけですから、仁義的にはソフトバンクが山川の世話をしてあげないと……という見方も」(同)
それにしても、西武の凋落はすさまじい。この危機を脱する方法はないものか。
監督・コーチを長く務めた“西武の頭脳”で前出・伊原氏の提言はこうだ。
「契約は複数年と聞いていますから、監督の(松井)稼頭央に関しては、先を見据えたチーム作りに本腰を入れるしかない。まず、得点力。そして、ミスの少ない細やかな野球を、いかに徹底させていくかでしょう」
その上で“コンプラに厳しい”わりに、選手に不祥事が多発しがちな“風紀の乱れ”に、こう諫か ん言げ んする。
「長髪をなびかせているエースの髙橋光成(26)と今井達也( 25 )。あの2人の髪型はまず、どうにかせんといかん(笑)。
ジーンズで球場入りすることさえ考えられなかった、かつてを知る私からすれば、このラフな雰囲気が、チーム全体の緩みにもつながっている気もします」