■“もろきゅう”で熱中症予防!!
食生活でも、熱中症のリスクを下げることができるという。管理栄養士の松田真紀氏が解説する。
「熱中症予防に必要なのはタンパク質。夏は、暑さで食欲が湧かず、タンパク質が不足しがちです。そこでオススメなのが味噌です。戦国時代の兵士は、“味噌玉”という兵糧を戦場に携帯していたほどですから、古くから、栄養補給のサプリメントとして活用されていたわけです。暑くて味噌汁を飲む気にならない人は、キュウリに味噌をつけて食べる“もろきゅう”や “田楽”にしてみたら、いいでしょう」
カリウムを補うことも重要だという。
「カリウムは発汗機能や体温を整え、体をベストな水分状態に保ってくれます。ナスやキュウリといった夏野菜の瓜類を、積極的に食べましょう」(前同)
酒のアテにも重宝するもろきゅうは、タンパク質もカリウムも同時に摂取でき、熱中症対策には最適な食べ物と言える。
■トマトジュースも効果的
トマトジュースも熱中症予防に効果的だという。
「トマトジュースに含まれるGABA(ギャバ)には、リラックス効果と血圧を下げる効果があります。暑さで汗をかいている際は、心身ともに大きなストレスがかかっているので、高血圧などを招く恐れがある。その予防になるんです。加えて、トマトジュースには適度な水分やカリウム、疲労回復効果のあるビタミンCも含まれている。これらを同時に摂取できるので、理想的です」(同)
水分補給や食生活に気をつけ、エアコンによる温度管理もバッチリ……それでも40℃近い猛暑では安心などできない。
猛暑が予想される日には、100円ショップでそろう便利グッズ(後述)も利用してみてほしい。
熱中症を正しく理解し、厳しい夏を乗り越えようではないか。