雨で始まった第1回札幌競馬の6日目。久々に1日3勝を挙げ、スタンドを埋めたファンの方から、「豊さーん、おめでとう!」と、たくさんの声をいただきました。

 まずは、芝1500メートルで行われた1R2歳未勝利のレースです。僕のパートナーは、阪神JFを勝ったレッドリヴェールを母、モーリスを父に持つレーヴジーニアル。前走のデビュー戦は、直線入り口で馬が舌を巻き込んでしまったために失速。思っていなかった結果に終わっていました。

 その対策として、今回は舌を縛ってレースに臨むなど、陣営の努力、工夫もあり、スタートで先頭に立つと、そのまま逃げ切り。初勝利となりました。

 2つめの勝利は、5Rのメイクデビュー。雨はやんだものの、重で行われた芝1800メートルのレースです。

 僕が騎乗したガイアメンテは、父ドゥラメンテ、母ミュージカルロマンス。須貝尚介厩舎、サンデーレーシングの所属馬です。

 向こう正面で2番手まで押し上げ、最後の直線であっさりと前をかわした力強さ、ストライドの大きさ、息遣いは、来年のクラシックを意識させるのに十分。どれだけ強くなるのか。今から期待が高まります。

 そしてラストは、不良のダートで行われたG3エルムステークス。騎乗したのは、弟・武幸四郎厩舎のセキフウ(6番人気)でした。

 ここまで16戦して、デビュー戦は浜中俊騎手、2戦目で戸崎圭太騎手、その後、ミルコ(デムーロ騎手)、藤岡康太騎手、藤岡佑介騎手、さらに、クリストフ(ルメール騎手)と、6人のジョッキーが乗っていますが、僕が依頼をいただいたのは今回が初めて。レース後、こんなにいい馬だったら、もっと早く乗せてほしかったなと思ってしまいました(笑)。

 幸四郎との兄弟タッグで挙げた重賞勝利は、ウォーターナビレラ(2021年、ファンタジーS)、ライトクオンタム(23年、シンザン記念)に続く3度目。僕自身にとっても、97年のバトルライン以来となるエルムSの制覇で、うれしさも2倍、3倍となりました。

 お盆休みが明けた8月26〜27日は、以前お伝えしたように、札幌を舞台に行われるワールドオールスタージョッキーズに出場。昨年に続く、連覇を目指します。

 結果はもちろんですが、世界中から集まってくる名手たちが、どんなレースを見せてくれるのか!?

 ワクワク、ドキドキしながら、競馬を楽しんでいただければ最高です。

 今週はもう一つ、前走、オープンの青函Sで初コンビ、初勝利を挙げた池江泰寿厩舎、金子真人オーナーのゾンニッヒをパートナーに、27日のメインレース、G3キーンランドカップに挑みます。

 芝1200メートルの条件は、彼にとってはベスト。前走同様、一瞬の脚を生かしたレースで、彼に勲章をプレゼントしたいと思っています。期待していてください。

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