■子宝に恵まれて
第9位は、『新庄の八朔祭』(福井県)。教えてくれたのは、お祭り専門のポータルサイト『オマツリジャパン』で連載を持つ奇祭ハンターの、まっく氏だ。
「朱塗りの“たる神輿”の巡行が見どころですが、注目すべきは、列の先頭にいる、 “暴れ天狗”です。手には、神棒を持っていて、見学する女性たちをそれで突いて回ります」
突かれた女性は子宝に恵まれるといわれており、大いに喜ぶんだとか。
第8位は、『松山秋祭り』(愛媛県)。以下は、愛媛県在住の読者からの情報だ。
〈道後温泉駅前など、市内の各所で、神輿と神輿がぶつかり合う“鉢合わせ”が行われる、血気盛んなお祭りです。観衆の興奮もすさまじく、それゆえに、アッチのほうも燃えちゃうカップルが多くいますね(笑)〉
一方、しっぽりと祭りを楽しみたい人は、第7位の『龍勢まつり』(埼玉県)がオススメだ。
「竹を使った、和製の打ち上げロケット花火“龍勢”を、みんなで鑑賞するお祭りです。緑豊かな秩父市で、朝から昼間の開催ということもあり、とてものんびりとした雰囲気でした。自然と、周囲の人と交流できますよ」(前出のまっく氏)
第6位は、『尾張津島秋祭り』(愛知県)。こちらの見どころは、祭りの花形である“山車”だ。
「開催場所の津島は、戦国武将・織田信長の織田家が、商業拠点にしていたという歴史があります。出てくる山車も豪華絢爛で、からくり人形が乗っていたり、紙吹雪が舞う演出があったり、ここでしか見られないド派手なものばかりです」(前出の高橋氏)
さらに、その他のお楽しみ要素も盛りだくさん。
「お祭りの露店では、えびせんに目玉焼きをのせて、マヨソースをかけた、尾張名物“たません”が食べられます。これが、ビールと相性抜群。また、お祭りの開催場所は、名古屋の歓楽街“錦”にも近いので、お祭り後に、そのまま遊びに出かける人も多いです」(前同)