■仮に手術しても評価は5億ドル
「ただ、そんな中でも9日のジャイアンツ戦では、6回1失点で10勝目を挙げて、MLB史上初となる2年連続での2ケタ勝利&2ケタ本塁打をクリア。肘の状態次第では今後、もう二度と達成されない記録になる可能性があるだけに、この偉業は、もっと評価されていいと個人的には思います」(福島氏)
ところで、巷では、投手大谷の“真の状態”をめぐって臆測が飛び交い、二度目の手術についても、すでに可能性が取り沙汰されている。
日本ではあまり類例がないだけに、その選択には不安もつきまとうが。
「MLBでは、トミー・ジョン手術を複数回受けた選手が、すでに40人以上もいて、その半数はしっかり実戦復帰も果たしています。高校時代に続いて2度目の手術を受けたブルージェイズの韓国人左腕・柳賢振(36)は、8月1日に復帰して、ここまで3勝を挙げていますよ」(前同)
●今オフのFA市場は?
そうなると、気になるのはファン最大の関心事でもある、今オフのFA市場。
唯一無二の“二刀流”に対してついた5億ドル(約730億円)もの評価額は果たして、どうなるのか。
「現地のスポーツ専門サイト『アスレチック』が、“仮にトミー・ジョン手術に踏み切っても5億ドル”とする論評を上げていましたが、これは私も同感。仮に来季は打者に専念したとしても、彼にはそれだけの価値がある。敵地のファンからもあれほどの大歓声で迎えられる選手を、私は他に知りません」(前同)
二刀流はならずも、打者・大谷の今シーズンは、まだ20試合以上も残る。
ほぼ手中に収めている初の本塁打王に加え、50本塁打&20盗塁となれば、史上4人目の快挙。
数多の常識を打ち破ってきたスーパースターの活躍は、今季もまだまだ続くことだろう!
※成績は8月29日時点のもの。日付は現地時間です。
※データについてはBaseballsavant.comを参照