■動脈硬化を防ぐために食べたい青魚
「認知症には、いくつかのタイプがありますが、動脈硬化症と関係しているものもあります。動脈硬化症で血流が悪くなり、脳神経の代謝が低下するためと考えられています」(岡田氏)
そして、積極的に食べたいのが「青魚」だ。
「青魚には、DHAやEPAが多く含まれています。DHAは記憶力や判断力を向上させ、認知症予防に有効。EPAは血行を促進するので生活習慣病の予防に効果があり、結果的に認知症のリスクも抑えることになります」(管理栄養士)
もちろん、魚を食べることで、骨も丈夫にできる。まさに、一石二鳥の効果が期待できるわけだ。
認知症予防になる食事は、他にもある。遠藤氏は、「食べ物で認知症予防するなら、“カレー”がダントツ」と力説する。
■「週1でカレー」が良い理由
「カレーに使われる香辛料・ターメリックに含まれている“クルクミン”という成分には、アミロイドβを脳内にたまりにくくする効果があるんです。これは動物でも、人間の実験でも証明されています」(遠藤氏)
ちなみに、遠藤氏は週2〜3回、カレーを食べているという。
「ハウス食品グループが、長期的にカレーを頻繁に食べている人ほど、認知機能が正常を保っているという研究結果を発表しています。なお、“週に1回以上、カレーを食べる”人が、最も認知機能の低下リスクが少なかったそうです」(医療ジャーナリスト)