■麻雀もオススメ

 また、コミュニケーションの場という意味では、「麻雀で遊ぶ」のもオススメだ。

「会話が弾むのはもちろんですし、麻雀は高度で複雑な脳の使い方をするゲームですから、脳トレになる。また、勝負ごとはアドレナリンが出るので、脳への良い刺激になります」(同)

 ただし、麻雀する際、タバコを吸いながら……は絶対にNG。認知症予防に、タバコは大敵となるのだ。

「運動不足や偏った食事などとともに、喫煙も認知症になる原因の一つ。そのことを示すデータもあります」(岡田氏)

 大敵といえば、ダラダラとテレビを見る生活も非常に危険。まったく脳が使われず、認知症リスクが高まってしまうのだ。

「大切なのは、新鮮な情報をインプットすること。テレビならば、ニュース番組を見て、最新の時事問題に興味を持つ。さらに、その内容について誰かと話すことで、効果的な認知症予防となるんです」(遠藤氏)

 さっそく始めよう!

■まだある!「認知症」にならない心得チェック表

□自分で料理する具材の準備や調理など、いくつもの作業を同時に進めるので、頭の刺激になる。「料理教室に通うのもオススメ。新たな交友関係も築けます」(遠藤氏)

□肉を「週に2回」食べる 老化で筋肉が落ちたり、寝たきり状態になったりすると、認知症のリスクが増大。筋肉を維持するために、肉を食べてタンパク質をしっかり補給しよう。

□「社交ダンス」を始める 体を動かす刺激があり、異性との交流もあるため、脳が活性化し、若返る。「社交ダンスをする人は、認知症リスクが4分の1という研究結果も」(遠藤氏)

□コーヒーを飲んで30分間昼寝する 30分以内の昼寝は認知症予防に効果大だが、1時間以上になると逆にリスクが高まる。そこで、昼寝前にカフェインを摂取すると、30分前後で快適に目が覚める。

□夜は「7時間睡眠」寝不足は、脳内にアミロイドβを蓄積させて、アルツハイマー型認知症のリスクを高める。「夜の睡眠時間は6~8時間、できれば7時間がベストです」(遠藤氏)

□毎日「ヨーグルト」を食べる 腸内細菌が認知症の発症リスクに関わるという研究結果があり、腸を健康な状態に保つのも重要な予防策。ヨーグルトなどの発酵食品を、まめに食べたい。

□カラオケに行く 大声を出してストレスを発散することは、認知症の予防につながる。喉が鍛えられ、高齢者の健康リスクである「誤嚥性肺炎」も予防できるので、一石二鳥だ。

□定期的に目と耳の検査を 視力の悪い人や軽度の難聴の人は、認知症の発症リスクが約2倍になることが明らかに。定期的な検査で目や耳の異常はいち早く察知し、改善に努めよ

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