「初恋の家が近いから」
盟友の鈴木敏夫プロデューサーからは、スタオジブリの所在地に関して「(東京都の)小金井にこだわる理由を聞いたら、“初恋の人の家が近いから”って言われたんです」と仰天エピソードを暴露されたことも。
前出の前田氏は、「実際には分からない」としながら、こう続ける。
「中央線沿いはアニメ関連会社が多いし、家賃なども考慮して選んだんだと思います。ただ、その話も宮崎駿の“趣向”を知っていれば、完全には否定できない」
それは、いったい何か。
「宮崎作品は少女信仰が強い。女性の存在自体を崇拝しているのは確かです。初恋の相手を心に抱えていても、なんら不思議ではないんです」(前同)
心に抱えているのは女性への“恋心”だけではない。
庵野秀明監督『新世紀エヴァンゲリオン』を酷評
「彼は、嫉妬心がすごく強い。自分の興行記録を破る作品が現れたり、すごいと思うアニメを見ると、じっとしていられなくなるんでしょう」(同)
それは、“弟子”とも言える庵野秀明監督に対してもそうで、
「人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を“観るに堪えない”と酷評する様は、逆にジェラシーを感じているようにも取れました。
しかも、その後、自らの作品『風立ちぬ』で庵野監督を声優として起用しているんですから、面白い関係ですよ」(前出の映画関係者)
引退宣言をたびたび撤回
そんな宮崎監督は、引退宣言をたびたび撤回することでも、おなじみだ。
「年齢により描くテーマも変わっていくタイプ。今後も80代、90代と感情が移ろうたびに、製作意欲が湧いてくるはずです」(同)
“変人”は今後、どう生きるか。