レオ子のぱちんこ実戦裁判!
第1回 ぱちんこCRバジリスク


『日刊大衆』をご覧のみなさま、はじめまして! パチンコと漫画をこよなく愛する毒舌人見知り系パチンコライターの森本レオ子と申します。仕事でパチンコ、趣味もパチンコ、24時間365日がパチンコ漬けの生活なので、ただでさえ少ない友達が日ごとに減っていくことに悩む29歳女真っ盛り。お金と女が大好きな生涯現役、常にギラッギラな大衆読者の皆様(←偏見)のパチンコライフを少しでも豊かにすべく、タメになったりならなかったりする記事を綴っていきますので、末永いおつきあいのほどをよろしくお願い致します。

みなさんはご存知ですか? カレーが飲み物であるのと同時に、パチンコ台も生き物であることを。女の子同様、一戦交えてみるまでどんな子なのかわかりません。悪名高いあの娘だけれど実際に一夜をともにしてみると、あれ? 素直でいい娘じゃん!! なんてね。……ん? そういう話じゃない? まぁ、アレですよ。巷の評判を鵜呑みにして、打ったことのない台の悪口を言うなんて言語道断。逆を言えば、正々堂々と悪く言うためにも一度実戦してみようではないかということ。最低でも一度、自らが身銭を切って体感したうえであれやこれやの評価を判決という形で下していこうではありませんか!! 

というわけで、記念すべき1回目の実戦機種は『ぱちんこCRバジリスク 甲賀忍法帖(奥村)』!

『ぱちんこCRバジリスク 甲賀忍法帖』
大当たり確率:1/399.96(低確率)→ 1/67.1(高確率)
確変突入率:100%(ST 100回転)


着実に安定した人気とブランド力を築き、3作全てがヒットしているパチスロ版と異なり、こちらのパチンコ版はどうも巷の評判がどうやら芳しくないご様子で、「ク●台」なんて評価をいたるところで耳にする始末……。う~ん、連載一発目から主文後回し(※1)が炸裂しちゃいそうな予感がぷんぷんします。

実戦開始から5分。早くも不評の理由がわかりました。"決め"演出なのであろう、「バジリスクアイ」役モノの合体がえらく安いんですね……。



ちょっとブレちゃいましたが、この写真が「バジリスクアイ」役モノ。とにかくガッシャンガッシャンとしょっちゅう出てくるので、その都度こころを躍らせていたら何本ユンケル皇帝液を注入したところで体がもちませんよ……。攻略雑誌でいうところの期待度★2.5個のリーチがハズれた後、「バジリスクアイ」を伴い、あろうことか期待度★3個のリーチに発展したときはさすがにイスから転げ落ちそうになりました。役モノが合体したわりにさほどランクアップしていないなんて……。こんなことが許されるのか………。これぞパチンコ界の治外法権!! どうやら『ぱちんこCRバジリスク』は、ぱちリスク共和国独自ルールのもとに成り立っている模様。そして、外から来た人間がやるべきことはまず、この独自ルールを把握することにあるようです。


人間、慣れるもんですね。1時間も打てば頻出するバジリスクアイにいちいちこころ躍ることもなくなりました。
というか、むしろ面白いんですけど……。何が良いって、この台の演出はどうやら疑似連(※2)を軸にしていないんですね~。最近の台って、疑似連を重ねている間にどこまで演出がランクアップするかが見せ場じゃないですか。だから、予告演出がどうしても長くなるし、リーチ前が弱ければその後が茶番になってしまって、見るに耐えなくなるわけなんです。
しかし、この台は疑似連を軸にしていないからリーチまでのプロセスがそもそも短い。しかも、激アツといわれている演出を伴わなくとも、多少の赤系演出があればそれなりにアツイ連続演出にまで発展するんです。同じ赤でもノーマルで終わるものから激アツリーチに発展するものまで演出展開に幅があるので、先が読めないって点も非常に楽しめました。

ただし、言い換えれば先が読めない=何で当たるかがわかり辛い=何も信じられない、となってしまうので、その点を「●ソ台」だと感じてしまう人が多いのも頷けます。


なんというか、やりたいことはわかるんだけど、あまりに治外法権が過ぎるもんでこの台に永住する人が少ないんだろうなぁ……。メーカー側が客心理を読み切れてないといえばそれまでなのかもしれないけど、意図はわかるし、「右打ち中の甘さ」は大いに情状酌量の余地あり、と個人的にはそう感じます。(右打ち中の甘さとは、①大当たり中のパカパカがあまりに遅いので入賞が狙える、②電サポ中に玉が増やせる、③ラウンド中オーバー入賞頻発。これは打ち手にとって超オイシイ仕様なのです。)

というわけで今回の判決!

主文、『ぱちんこCRバジリスク』は………

無罪!! 

演出バランスの悪さはあれど、決してク●台ではない!!


以上、ご清聴ありがとうございました。


<今回の実戦結果>
投資:3,500円
出玉:5,500個
回収:22,000円
収支:+18,500円


※1 主文後回し=刑事裁判の判決で、裁判長が通常は最初にいう無罪有罪の主文を、最後に回すこと。重大事件で多い。
※2 擬似連=リーチがかからなくても演出が継続する演出

(C)山田風太郎・せがわまさき・講談社/GONZO

<2014年3月末現在の収支>
+243,900円
・最高勝ち機種:海物語AQUA +94,500円
・最高負け機種:氷川きよし -56,000円

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