幕末のフィクサーとして今なお人気の高い坂本龍馬が、近江屋事件で暗殺される直前に書かれたと思われる手紙が発見された。都内の一般家庭で偶然見つかったもので、近江屋事件までの10日以内に書かれたもの。高知県立坂本龍馬記念館、下関市立長府博物館、京都国立博物館の鑑定により、龍馬直筆のものと判明した。

後藤象二郎に宛てたこの手紙は、越前福井藩の前藩主、松平春嶽に面会するため越前に赴いた報告の「越行の記」。福井にいた三岡八郎を新政府の人材として登用することをすすめており、龍馬が新しい国造づくりのため、積極的に活動していたことがはっきりわかる。

歴史的、資料的にも貴重な価値のあるこの手紙、実は約30年前に所有者の女性の父親が古美術商から1000円で購入したもの。龍馬の手紙はニセモノが多いと言われているが、意外なところにホンモノがあるものだ。

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