歌舞伎町案内人 李小牧が暴く! 日本人は知らない 中国ニュースの裏側


わが中国の「厄介な隣人」であるロシアがここ数カ月、ウクライナとその領土だったクリミア半島の併合問題で世界を騒がせている。欧米はプーチン大統領とロシアの動きに振り回されているが、隣国として彼らと長年付き合ってきた中国人には、その動きや考えが手に取るように分かる。

実際、ロシア人ほど自分たちの利益にこだわる国民はいないだろう。私はこれまで歌舞伎町、そして外国人のメッカ・六本木で、時に彼らとバトルを繰り広げてきた。ロシア人は、男も女も自分たちに強い自信と誇りを持って譲らず、逆に何でも欲しがる。日本人も北方領土のことを思い出せば、そのことを理解できるはずだ。

一方で、ロシア人は日本人が想像するより、ずっとオープンな国民性でもある。ちなみに、歌舞伎町と六本木での「バトル」の経験から言うと、性的にも世界で一、二を争う開けた国民性だ(笑)。

意外とウラのない人たちだから、オバマ米大統領も思い切って胸襟を開き、プーチン大統領の厚い胸板に飛び込めば活路を見出せるかもしれない――。そう思いたくなるが、残念ながら彼らがこの問題で譲歩することはない。

尖閣問題では一歩も引かないわが中国も、かつて領土問題でロシアに大きく譲ったことがある。今からちょうど20年前、当時の江沢民国家主席がエリツィン大統領とモメにモメていた国境線の確定で合意した。その時、何と3600平方キロもの土地の領有権を放棄したのだ。たった3・6平方キロしかない魚釣島の実に1000倍だ!

当時まだ国力が弱く、何としてもロシアとの関係を改善したかった中国の足下を見て、彼らは領土を勝ち取った。自分たちの「欲望」を満たすためには、交渉上手な中国人すら手玉に取る――。ロシア人の怖さを日本人ももっと知るべきだろう。

本日の新着記事を読む