VIPの最上級、それが"国賓"。

平成8年のクリントン以来、米国家元首として18年ぶりにこの"国賓"待遇で来日するのが、誰あろう、バラク・オバマ第44代アメリカ合衆国大統領。

日程は「4月24~25日」と1泊2日の"予定"。
驚くなかれ、国を挙げて厚遇するというのに、いまだ日取りさえ決まっていないのだ。
「外国から来日する"国賓"は、理想では3泊4日、最低でも2泊3日はステイするのが恒例。宮中での天皇、皇后両陛下による晩餐会、首脳会談など行事も多数ある。1泊2日だと、まともに挨拶もできやしません」と主張するのは、外務省関係者。

ならば1日、滞在を延ばせばよかろう。
「いや、それは無理。日本滞在の2日目、25日の午後には、オバマは韓国へ飛ぶんです。当初は予定になかったが、韓国側の強烈なロビー活動により突如、訪韓が決まったんです」(前同)

想定外の横槍である。

それでは、前倒しするか。
「現在、オバマに"1日早く来日してほしい"と、駐米大使を通じてホワイトハウスに懇願している最中。どうにか、前日の23日、午後11時59分までに来てもらえれば、2泊3日の格好がつく、と」(同)

冷や汗ものである。

天皇皇后両陛下も絡む問題だけに、前例は崩したくない。
どうにか2泊3日にしたいそれなのに、オバマは訪日のタイミングを明言せず、日本政府を翻弄。
なめられっぱなしである。

「しかも、国賓として絶対条件だったはずの夫人帯同もナシ。3月末、ミシェル夫人は子ども連れで中国に1週間も滞在したのに、1日も日本に来ないとは……」(自民党番記者)

だが、安倍晋三首相は"国賓"にこだわる。
昨年末の靖国参拝以来、「日本軽視」が加速するオバマ政権の歓心を買い、確固たる「日米同盟」を中韓にアピールするためだ。

さらに、"トンデモ土産"も用意済みだという。
「TPPでの日本側の大幅譲歩。ズバリ、牛肉、豚肉、乳製品の関税撤廃です。米国が輸出したい農産物を、無関税に近い状態で受け入れるわけです」(官邸筋)

畜産農家を泣かせても、つれない米国を「取り戻す」ねぇ……。

本日の新着記事を読む