日本に滞在する外国人の犯罪には、国別に大きな特徴がある。一昔前、自動車盗といえばまずロシア人が挙げられたが、現在の事情は変化している。警察庁が発表した資料「H24上半期来日外国人犯罪の検挙状況」によれば、日本の自動車窃盗犯でトップに挙げられているのは「カナダ人」だ。自動車盗で検挙された在日外国人のうち、カナダ人は49%の比率を占めている。犯罪数の多い中国人や韓国人に比べ馴染みの薄いカナダ人が自動車盗に限るとほぼ半数を占める、というのはかなり特徴的だろう。カナダ人単体の犯罪手口比率では、なんと95%が自動車盗だ。

カナダでは日本車が非常に人気があり、中古車であっても高値で取引される。カナダでは度量衡にメートル法が採用されているため、日本車のスピードメーターがそのまま利用出来るのも人気の理由だという。カナダ保険局(IBC)の発表によれば、2010年度の盗難車トップは2000 Honda Civic SiR 2-door。HondaやTOYOTAはどれも人気車種だ。手口としては盗難車を「ヤード」と呼ばれる中古車解体作業所に持ち込み、解体して日本国外へ輸出する方法が一般的。ヤードは埼玉県、千葉県、愛知県を中心に全国1400箇所ほど存在している。

ところでこの「カナダ人」だが、金髪青目の白人だけを想像してはいけない。確かに白人系は人口の83.7%を占めておりアメリカに比べて黒人の比率は非常に少ないが、近年は中国系、韓国系移民のカナダ人が急増。永住権を取得した後に資産だけを移し、実際には居住せず納税しないケースも横行しているため、カナダ政府は外国人に永住権を与える移民プログラムを大幅に見直す方針を発表。現地の中国人社会には動揺が広がっているという。

国籍を変え、あの手この手で犯罪に手を染める不良外国人たち。「カナダ人」と「車」のキーワードが組み合わさったら、要注意だ。

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