12年7月30日、愛知県小牧市で、飲食店女性店員のH・Kさん(43)と、長女でパチンコ店店員のAさん(19)が果物ナイフでメッタ刺しにされ、殺害された。部屋にはAさんの2歳の女児もいたが、額に切り傷を負っていたものの、命に別状はなかった。
「逮捕されたのは、Aさんの同僚であるパチンコ店店員・井馬享平被告(25)。被告は犯行後、自分の胸などをナイフで刺し、自殺しようと2階からダイブ。一時は意識不明の重体となっていたが、勾留と取調べが可能なところまで回復したところで逮捕となった。井馬被告は同年の春頃、Aさんと交際していた時期があったが、うまくいかず、事件の3~4カ月前から電話やメールで復縁を迫り、出勤時に駐車場で待ち伏せするなどのストーカー行為を繰り返していた」(警察関係者)

Aさんは7月に、勤務するパチンコ店の店長に相談。7月22日には店長と2人が話し合い、ストーカー行為をやめるように諭された井馬被告は「わかりました」と殊勝に答えていたという。

だが、実際の井馬被告の動きは、逆にエスカレート。Aさんの自宅に押しかけたうえ、ナイフをチラつかせて「お前を殺して俺も死ぬ」などと口走ったこともあったという。

Aさんは亡くなる直前、SNSの一つ、フェイスブックに「いつも逃げるけど、今回はもう逃げない」「今日、全部解決してくる!」「殺されるの覚悟で行ってくるから」などの悲痛な書き込みを残していた。母親と井馬被告の3人で話すことで、問題が解決することを願っていたのであろうか?

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