歌舞伎町案内人 李小牧が暴く! 日本人は知らない 中国ニュースの裏側


私、歌舞伎町案内人は現在、日本に帰化するための手続きを進めている。ついに、中国共産党から祖国を追い出された……訳ではない。日本国籍を取得して選挙に立候補し、「性事家」から政治家への転身を目指すためだ。

日本国籍を取得するためには、まず中国人であることを日本の法務局に証明する必要がある。そこで私は先日、中国の戸籍証明書を取るため、故郷の湖南省長沙市に飛んだ。そこで私は、驚くべき事実を知ることになった。私の戸籍がないのだ!

どうやら、私が26年前に日本に出国した後、中国政府は全国国勢調査と戸籍管理のコンピューター化を進めたようなのだが、その時に中国にいなかったため、戸籍を抹消されたらしい。今や、私がれっきとした中国人であることを証明するのはパスポートだけ。国外在住の中国人のパスポートは、古いパスポートとその国の住民票があれば更新される。つまり、現在の私の身分は半ば日本政府が保証してくれている、ということになる。

笑い事ではない。家族単位で住民を管理する戸籍制度は、もともと大昔に中国で始まり、それが朝鮮半島や日本にも伝わった。日本でも戸籍のコンピューター化は進んでいるが、過去の戸籍もきちんとデータにして管理している。古いものを捨てるなんて乱暴なことをするのは、わが中国ぐらいだ。

中国の戸籍がないままでは日本人になれない―—。ただ、私の場合は、21年前に日本の永住権を取得した時、たまたま中国で父母の名前と出生地を示す公正証書を取っていた。この証明書があったので、長沙市の公証役場に駆け込んで新たに同じ中身の公正証書を発行してもらった。これで何とか日本の法務局に対して、中国人であることを証明できる。

ほっとしたが、私の分がないくらいだから当然、既にこの世を去った私の父と母の戸籍はない。つまり、2人が存在した事を証明する公的な書類は何一つない。中国政府にとって、彼らは存在しなかった人々なのだ。中国という国が国民1人1人をどれほど大事にしていないかを、これほどはっきり示す実例もないだろう。

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