パチスロ勝利の隠し味
第3回「本物の高確率」


みなさん、レバーを叩く調子はいかがでしょうか。PAYOUT100%から顔を出すための戦いを、日々繰り広げていらっしゃいますでしょうか。僕はといえばなかなか相変わらずで、例のアナザーゴッドうんちゃらさんが、近年稀に見る冷徹さを持って僕に接してくるばっかりに、そこそこ青ざめる日々を送っております。

とーはーいーえー! こちとらパチスロを打たなきゃ飯を食えない部類の人間ですんで、やられっぱなしでいるわけにはいかんのです。何より人様に偉そうに「PAYOUT100%までは自分で持っていけるんです」と声高に叫んでおきながら、てめぇは収支の水深奥深く、ずっしり沈んでいるわけにはいかんのですよ! マイナス収支のつっぱりはいらんですよ!

そこで今回は、最近の僕(の収支)を支えるメイン機種の秘密なんかを、もうこうなったら、まだ連載3回目だけども、出血大サービスで大放出してしまおうと思います。お惣菜に、午前中から閉店間際の値引きシールを貼る気持ちでお届けします。


みなさんも聞いたことがございますでしょう、「高確」という言葉を。これが今回のキーワード。最近の台には、ほぼこの「高確」が存在するといっても過言ではございません。高確とは言わば、普段よりも「高い確率で当たりを抽選する状態」のことです。液晶付きの台であれば、液晶での演出が夕方や夜になるなど、普段とは違う「高確示唆ステージ」へ移行することで暗示されることが多いですね。

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背景が“夕方”。こういうのが「高確示唆ステージ」。


この「高確」、大当たりが高確率で抽選されているわけですから、「ヤメたらアカン」状態であることはおわかりでしょう。ただですね、最近の台では「高確示唆ステージ」の演出が乱立してきたおかげで、本物のチャンスが埋もれてしまっている傾向があるんです。確かに「本当に? これって本当に高確? 弱チェリー引いたら毎回夕方ステージいくやん!」みたいな、罠を勘ぐりたくなるような機種も少なくない。ゆえに「高確示唆ステージ」でも平気で捨てられちゃう世の中になってしまってるわけですね。

それでは、ようやく本題です。長ったらしい前置きを経て、お届けしましょう、今の僕(の収支)を支えるメイン機種。それは……

『主役は銭形2』
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本機はゲーム数管理スペック(規定ゲーム数を消化することで大当たりが訪れるシステム)ではありません。なので、ボーナスが終了した際に、連チャンが確定するみたいなことにはなりません(後述する3G連システムを除く)。

ただ、原作のルパン三世好きが高じて本機を打ち込んでいた僕は、違和感を持ったのです。「なぜか意外と連チャンする」という違和感を。

その1つ目の要素は、好きな人ならもちろんご存知「3G連」というシステム。一度ボーナスを引いてしまえば、約20%で3ゲーム以内にもう一度ボーナスに当選するという恩恵を受けることができます。だけれども、これだけじゃ「意外と」までは程遠い。

連チャンを司る2つ目の要素が、ボーナス後の「高確」というわけなんです。ボーナス後に高確状態に突入する機種は珍しくないですが、『銭形2』の場合、高確の質がひと味違うのです。

例えば打っているのが最低設定の①だとしましょう。『銭形2』の高確なら、大当たり期待度ナンバーワン小役・強チェリーが普段の2倍以上、いつもは大当たりが厳しい強ベルは5倍、大当たりしたらもはや事故レベルの弱チェリーが破格の25倍など、全レア小役の大当たり直撃当選率が飛躍的にアップするのです! まさに高性能「高確」なのです!こんなに「高」っていう漢字使ったの、僕生まれて初めてなのです!

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強チェリーなら20%→50%に!!(設定①の場合)


この『銭形2』の高性能「高確」、ボーナス後25ゲーム目までは滞在することが確定します。ボーナス後0ゲームでヤメるなど論外、もう自らの手で連チャンぶん投げてるようなモンです。25ゲーム目以降も、100ゲームを消化するまでに80%以上の確率で、再び25ゲーム以上の高確状態が訪れるのです。

簡単に言っちまえば、『銭形2』の100ゲーム以内はチャンスってことなんです。

これが乱立する「高確示唆ステージ」演出に埋もれている本当の「チャンス」。そう、落ちてるんですよ。ボーナス後即ヤメの台が、普通に。

普段は一定条件をパスした時にしか突入しない「高確」を、ボーナス後なら最低でも25ゲームは無条件でもらえる。しかもその「高確」は、他とは一線を画す高性能高確である……。これに前述した3G連システムが絡んで、『銭形2』は“意外な”ボーナス連チャンを生み出しているというわけです。

999ゲームと低めな本機の天井を活かし、ちょっとしたハマリ台(400ゲームから期待収支はプラス)を1回当てて100ゲーム付近まで打ってみたり、ボーナス後ちょろっとだけ回してヤメてある台を、液晶演出と相談しながら100ゲーム付近まで打つ。これで僕はルパンを逮捕しまくっているというわけなんですねぇー。
(ちなみに『銭形2』は高確だと夕方ステージに移行するほかにも、液晶演出や液晶下のリール役物がとにかく騒がしくなります。)

あー、言っちゃった! ついに貼っちゃったよ、値引きシール! 今日もお好きなだけ持ってっちゃって! 隠し味! 隠し味まみれになったらいいよ!

そんなこんなでね、大当たり後には「チャンス」がついてくる台、たくさんあります。ただ、みんなが知ってるチャンスでは、なかなか頭1つ抜け出せない。求められるのは「埋もれているチャンス」。これを察知するキッカケを、己の体感が作ってくれることも珍しくないのです。皆さんも「なぜか意外と」ってのを大事に打っていきましょう。そして「埋もれているチャンス」を見事掘り起こした時には、僕にご一報ください。もう、すぐ書くから。我が物顔で、すぐココに書いてやっから。


(C)モンキー・パンチ/TMS・NTV

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