歌舞伎町案内人 李小牧が暴く! 日本人は知らない 中国ニュースの裏側


私が26年前に中国から日本にやって来たのはファッションの勉強をするためだが、それ以外にも理由があった。歌舞伎街が象徴する「自由なセックス」に憧れていたのだ。逆に言えば、それほど中国人の性は保守的で、ひと昔前までは男女が一緒にホテルに泊まるには「結婚証明書」が必要だった。

ところが、である。この26年間で中国のセックス事情はとんでもなく変わった。政府の高官が「二奶(アルナイ)」と呼ばれる愛人を囲ったり、囲った二奶とイチャイチャしている写真をネットで全世界に公開されたり、大人のオモチャが街中で堂々と売られたり……。まさに、「セックス文化大革命」が進行しているのだ。

その主人公は、どの国でも若者だ。若者がヤリたい盛りなのは、中国ももちろん同じ。ただ、13億人も人口がいるわが祖国では、特に都市部で圧倒的に住宅が足りていない。広い家がなければ、若者は相手を連れ込む部屋がない。大学生は、今も大半が狭い学生寮住まいだ。

都市部では最近、事実上ラブホテル形態で営業しているシティホテルも登場している。しかし、若者にはカネがない。そこで、彼らがいそしむのが「アオカン」だ。もし、暖かい季節に中国出張する機会があれば、夜の大学の構内や公園に行ってみるといい。ベンチというベンチは抱き合って愛をささやき、唇を重ねるカップルで埋め尽くされている。

そして、キスだけで物足りなくなった彼らはコトに及ぶ。朝ベンチの周りを見ると、使用済みのコンドームが散乱していることがよくある。爽やかな朝の光の中、ベンチの周りにコンドームが落ちた公園でおじいさんやおばあさんが太極拳を踊る……わが中国の現状を象徴する、なんとも皮肉な光景だ。

大学生がこんな具合だから、女子高生の援助交際も当然ある。ネットの出会い系サイトが発達しているからだ。そもそも、かつてほとんどの中国人女性は「汚い!」とフェラチオをしてくれなかった。それが価値観が変わって、今は悦んで膝まずいてくれる。こんな「大革命」なら大歓迎だ!

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