好調狙い馬予想 薮中泰人
ハープスター調整バッチリ!
同厩舎のワンツーが勝負馬券



オークスも1強。馬券はハープスターの相手探し。

期待どおりの末脚で4角殿から差し切った桜花賞のハープスター。3F32秒9は、あのブエナビスタ(33秒3)をも上回る桜史上の最速上がりだった。

中間はレースのダメージもなく、すこぶる順調だ。初時計は5月7日のCW、6F88秒3-13秒2だが、在厩調整で時計になる前の段階から16-17辺りのキャンターを入念に乗られていた。馬体には膨らみがあるし、前後のバランスが取れた走り。完歩も一段と大きくなった。まず破綻が考えられない体調である。

距離の延長も問題ない。松田博厩舎は普段から長めの距離を乗る調教で知られ、スタミナ切れは考えなくていい。加えて、折り合いもまったく心配がないタイプ。1週前追いに続いて当週もビシッと追われれば、二冠奪取が見えてくる。

相手本線は同厩舎のサングレアル。半姉のブエナビスタよりもまだ小柄な馬体だが、強靭な末脚は姉譲り。フローラCは馬群がばらけた1F地点からでも間に合うぐらいの鋭さだった。デビュー戦から6キロ減の馬体だったが、中間は細くなった感じはない。その証拠にレース後13日目に早くもCWで15-15を乗られている。

2走前のように前半からペースが上がるレースには弱いが、末脚を生かせる戦いになりそうな今年のオークス。同厩舎のワンツーが勝負馬券になる。

▲は関東馬のバウンスシャッセ。皐月賞から異例のローテで臨むが、ダメージがなく、まだ攻め込める態勢。美浦坂路でしっかり負荷をかけられている。距離延長が味方になるゼンノロブロイ産駒。前目の位置で戦える脚質も魅力だ。

マジックタイムの変わり身にも注意がいる。桜をパスしてオークスに照準を合わせた日程。前走は直前の乗り替わりもこたえて人気を裏切ったが、叩いた上積みはある。あとヌーヴォレコルト、フォーエバーモア、レーヴデトワールの押さえ。
(日刊ゲンダイ大阪記者)

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