昨年、国民的ヒットとなった、NHK朝ドラ『あまちゃん』で、小泉今日子の若かりし頃を演じて人気沸騰!

現在、映画やドラマ、CMに引っ張りだことなっているのは有村架純(かすみ)(21)、その人である。

「現在は、TBS『MOZU』と、日本テレビ『弱くても勝てます』、話題のドラマ2本に掛け持ち出演していますから、『あまちゃん』の勢いのまま、いい流れに乗っています」(ドラマ制作関係者)

『あまちゃん』以降、出演作品を厳選するばかりに、勢いを失いかけている能年玲奈と比較しても、「能年と立場がすっかり逆転してしまった、と見る関係者も多くなっています」(前同)

ここまで注目されるようになったのは、やはり『あまちゃん』で演じた、少女時代の小泉という役柄が、ドハマりしていたからに他ならない。

同ドラマの大ファンだったという、お笑い芸人でテレビ美女妄想家のユリオカ超特Q氏は、こう言う。
「有村さんは、正統派の美少女でありながら、どこか"昭和"を感じさせる素朴さがあるんですよ」

さらにユリオカ氏は、『あまちゃん』のオーディションのときのエピソードを披露。
「ニコッと笑った笑顔が、アイドル時代のキョンキョンに似ているとスタッフを大喜びさせたそうです。それで満場一致で出演が決まったという話も納得です。劇中で見せたデビュー当時のキョンキョンのような"聖子ちゃんカット"も、実に似合って可愛らしかったですからね」(前同)

現代と80年代とを巧妙にリンクさせて描かれた同作品には、まさに打ってつけだったのだ。

「80年代当時の甘酸っぱい記憶と重ね合わせて『あまちゃん』を楽しんだ、世のお父サンたちにとって、有村への思い入れは、ことのほか強いんだと思います。現在も、"CMにいっぱい出てすごいね""ドラマも決まってよかったね"と、娘のようにその活躍を喜び、今後に期待しているんじゃないでしょうか」(同)

現在、CM出演本数が急増していることからも、いかにお父サンたちから絶大な支持を得ているかが、よくわかる。

「4月から新たに2本のCMがスタートし、ついに15本を超えました。そのきっかけになったのは、お弁当で有名な『ほっともっと』のCM。彼女を起用してから、売り上げも急増したといいます」(広告代理店関係者)

順風満帆な女優人生を歩んでいるように見える彼女。
しかし、そのキャリアは大きな挫折から始まっていたことは、まだあまり知られていない。

93年、兵庫県で生まれた有村が、女優を志したのは中学3年生のとき。
「ドラマを見ながら、"私なら、こう演じる"と自然に考えている自分に気がついたことがキッカケだったといいます。きっと、生まれながら女優としての感性を持ち合わせていたんでしょうね」(映画宣伝会社関係者)

水着グラビアでファンを拡大

そして08年、同じ兵庫県出身ということもあり、憧れていた女優・戸田恵梨香が所属する現在の事務所のオーディションに挑戦するのだが、なんと落選してしまったというのだ。

「しかしながら、これで落ち込むのではなく、言葉遣いやダイエットの課題を与えられ、"逆に燃えた"そうですから、根性が違います。そして、翌年の再挑戦で見事に合格、デビューを果たすんです」(前同)

ドラマデビューは、10年の春ドラマ『ハガネの女』(テレビ朝日系)。
その後、順調にドラマや映画出演で経験を積み、同時に青年漫画誌で水着グラビアにも挑戦し、ファンを拡大していった。

「今もネット上では、当時の写真がたくさん見られます。決して巨乳というわけではありませんが、ほどよい大きさのお椀型のバストと細い腰、スラリと伸びた美脚が眩しく、ボディのほうはすっかり大人。今見ると、『あまちゃん』のイメージとのギャップに、ドキリとさせられること請け合いです」(前出・ユリオカ氏)

そして、『あまちゃん』での大チャンスをものにしたのである。

頼もしいのは、アイドル女優にとどまっているつもりはないという強い気持ち。
「顔がブサイクに映っていようが、鼻水垂らしていようが、ヨダレを垂らしていようが、ありのままの自分を見てほしい。見せたことのない自分を見せたい」と、弱冠21歳にして、本格派女優を目指すことを、力強く宣言していることである。

「『あまちゃん』の放送中に、掛け持ち出演していたドラマ『スターマン・この星の恋』(フジテレビ系)では、オヤジ俳優・國村隼とキスシーンを演じ、視聴者の度肝を抜くと同時に、中高年男性に夢を与えてくれています」(テレビ誌記者)

可愛い顔をしているが、女優としての腹のくくり方からは、とても"あまちゃん"ではなく、"同年代のライバルたちに負けたくない!"という、強い思いが伝わってくる。

なんとも将来が楽しみな女優が出てきたものだ!

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