データ予想 須田鷹雄
オークスは桜花賞組が好相性
距離不安なしレコルトが対抗



オークスの過去10年を振り返ると、桜花賞組が[865 59]、フローラS組が[134 30]、スイートピーS組が[101 28]、忘れな草賞組が[100 10]となっている。距離を強く意識する人はフローラS組や忘れな賞組に注目しがちだが、オークスはなんだかんだ言って桜花賞組を中心に行われるレースだ。

最近は馬の使い出しが早くなったので、素質のある馬は早い時点で収得賞金を確保し、阪神JF~桜花賞に顔を出している。よほどの事情がない限り、遅れてきた馬を馬券の中心に据えることは難しい。

桜花賞組といえば、昔は距離適性のなさからオークスで危険な人気馬になるケースもあったが、最近は馬主や厩舎が距離適性に対する見極め能力を向上させている。ということで桜花賞組を◎○にする前提で話を進めたい。

昨年は桜花賞組でありながら人気薄のメイショウマンボが優勝。あのようなケースを見ると、距離延長で浮上する桜花賞大敗馬を狙いたくなる。

しかし、そもそも昨年は特殊な状況だった。桜花賞組の中に、デビュー以来馬券に絡み続けている馬が不在だったのである。それどころか、掲示板をキープし続けている馬もいなかった。

しかし今年は事情が違う。なにしろ◎ハープスターがいる。阪神JFでは2着となったが、当時の勝ち馬も今回は不在だ。

祖母ベガの血を後世に残す使命を持つ同馬は、当然距離への対応力もある。極端な前残りといった特殊な展開にならない限り大きく崩れることはないだろう。

○はヌーヴォレコルト。母オメガスピリットは短距離馬だったが、「距離が持つ父×短距離寄りの母」はマイナスにならないことが多い。なにしろジェンティルドンナの母ドナブリーニはバリバリの短距離馬だし、メイショウマンボの祖母メイショウアヤメも同様だ。

それより本馬については、晩成傾向のあるハーツクライ産駒だけに伸びシロを残していると考えたい。

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