今年になってからクマの出没ニュースが続出している。最近では5月13日、群馬県桐生市役所で職員が出勤してきたところ、なんと敷地内にクマを発見し、警察に通報。警察署員はクマをパトカーで追跡し、地元の猟友会が射殺した。クマは体長130センチの、体重約50キロのオスのツキノワグマ。市内では前日から目撃されており、警戒されていた。

群馬県では被害者が出なかったが、新潟県では怪我人が出ている。4月21日、新潟県村上市の防風林で男性が山菜採りをしていたところ、クマと遭遇。男性は顔や右手などをひっかかれ、アゴの骨を折る重傷をおった。さらに4月26日には同じく新潟県の村上市の道路脇で、頭から血を流して亡くなっていた女性が発見された。顔に引っかいたような傷があったことと、大型動物の足あとが残っていたことから、クマに襲われた可能性が高いとされている。

このように今年のクマの出没は例年の3倍〜5倍と多く、各地でさまざまな被害が出ているが、その原因として考えられているのがエサであるドングリの出来だ。昨年はドングリが大豊作だったためメスの発育がよく、子グマが多く生まれた可能性が高い。子連れのメスグマは子グマを守ろうと攻撃的になるため、人を襲う可能性が高くなるのだ。

またドングリは大豊作の翌年は大凶作になる傾向がある。今年の秋には、エサのドングリが少ないため街に降りてくるクマが、またしても多くなる可能性が高いのだ。レジャーなどで山に入る時は、しばらく注意が必要だ。

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