98年に発覚した旧・大蔵省(現・財務省)の接待汚職事件では、2人のノンキャリア官僚が収賄の容疑で逮捕された。

その2人が、銀行員から接待を受けていたということで一躍有名になったのが、歌舞伎町の会員制しゃぶしゃぶ店「楼蘭」だった。

しゃぶしゃぶ代は一人1万9980円。コンパニオンの指名料は5000円である。

チップ5000円を払えば、スカートをはいたコンパニオンがノーパンに。店には懐中電灯が用意されており、暗くした部屋で、客は掘りごたつに潜り、電灯で照らして女性のアソコを鑑賞できた。

一般的には、なぜか天井に酒のボトルがぶら下げられており、女性が酒を注ぐために立った際、スカートをまくり、アソコを鑑賞する。そして、しゃぶしゃぶも堪能できるというものだ。

中途半端と思われるかもしれないが、接待相手はお堅いことで知られる旧・大蔵官僚。また、そのものズバリの風俗店は「飲食代」の領収証が切れないことから、楼蘭はよく利用されたと思われる。

事件後ほどなく、この楼蘭の顧客名簿がマスコミに流出。後に日銀の副総裁に上り詰めた人物や、各省庁の次官クラスの幹部が軒並み、利用していたことが明らかにもなった。

その中には、やはり接待問題で旧・大蔵省をクビ(辞職)になっていた2人のキャリア官僚の名前も含まれていた。一人はその後、株式ブローカーと組んで兜町の世界で有名に。もう一人は現在、上場企業の社長を務めている。

バブル時代、歌舞伎町の新風俗に、お上も酔っていた典型として歌舞伎町の歴史に名を残す事件だ。

余談だが、この楼欄の経営者は、もともとノーパン喫茶を経営していたが、しゃぶしゃぶを提供し始めたところ反響が大きかったため、業態を変えたという。

事件後、この経営者は風営法違反で逮捕され、店は閉店に追い込まれている。

翌99年、経営者が変わって再オープンしたが、08年に完全に閉店した。この店は、西武新宿駅から徒歩数分の雑居ピルの地下2階にあった。

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