「大切な場所を守る」厳戒態勢でAKB48が劇場公演を再開の画像
「大切な場所を守る」厳戒態勢でAKB48が劇場公演を再開の画像

先月25日に岩手県内で行われたAKB48握手会イベントで、川栄李奈と入山杏奈が刃物で男に襲われて負傷した事件を受けて、翌26日から休館していたAKB48劇場での公演が2日に再開された。

この日は当初、チームKの「RESET」公演が予定されていたが、休館によるスケジュールの変更があり、チームAの「恋愛禁止条例」公演が上演された。

警備員の数はこれまでの8名から17名に強化され、会場中の入口にはスタッフ3名に加え、警備員4名を配置。
観客の入場時には、空港と同じレベル設定のゲート式金属探知機を2台設置してチケット購入者へのチェックを実施し、ゲートで金属反応があった来場者には警備員によるボディチェックも行われた。
場内入場に問題のある物品に関しては入口受付で預かり、劇場内は警備員2名と会場整理員2名で来場者案内とステージ前の安全を確保した。

また開演中は、客席の1列目は着席使用不可とし、ベンチの間の縦通路に鉄柵を設置。鉄柵とステージの間に警棒を携帯した警備員が4名配置された。

劇場の名物となっている2本の柱の裏側には客席を監視するスタッフが、客席の最後方はスタッフ1名が警戒にあたった。

入口には警備員2名が残り、入場口の警備や再入場する客を金属探知機でチェック。
メンバーの楽屋前には劇場スタッフと警備員を配置した。

ものものしい警備体制が敷かれるなかで復活した劇場公演だが、開演前には出演メンバー全員がステージに登場。AKB48グループ総監督の高橋みなみが「『AKB48』です。みなさんには大変ご心配をお掛けしました。今日から、この秋葉原での劇場公演を再開させて頂きたいと思います」と挨拶した。

続けて、「花道が使えなかったり、金属探知機の導入、そしてこの目の前にある最前列の柵、みなさんにはご協力、そして我慢していただかなければならないことがたくさんありますが、今日この場所から再スタートさせていただきたいと思います」と語り、さらに「なぜ今日『チームA』公演かというと、それは川栄、入山がいるチームだからです。現状人数が足りない状態ではありますが、2人が戻ってくるまでの間、きちんとこの劇場を守れるように頑張っていきたいと思っていますので、みなさんぜひお力を貸してください。これからもAKB48グループの応援をよろしくお願いします」と呼び掛けた。

観客から拍手と声援を受けると「ありがとうございます。みなさんの声が私たちの力です。今日は新しい一歩です。みなさん一緒に楽しみましょう。よろしくお願いします」と感謝した。

残り1曲となった際も、高橋は再びマイクを手にして「不思議な緊張感と不安がたくさんありました。でも、今日こうして公演に立って思ったことがあります。やっぱり公演は楽しいです。スゴく大切な場所でした。これからもみなさんと一緒にこの場所に立てていけるように頑張っていきたいと思います」と振り返り、「これからもAKB48グループの応援をよろしくお願いします」と語った。
なお、公演後のハイタッチ会は警備強化のために行われなかった。

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