5月20日、中日との交流戦で"7番・投手"として、本拠地初となる二刀流で先発した日本ハムの大谷翔平(19)。 チームは勝利したものの、結果は5回0/3を投げ、5失点で降板。 「6回に崩れたものの、5回まではプロ入り最速タイの158キロをマークするなど、2安打無失点と完璧なピッチングを見せました」(日ハム番記者) この日は無安打だったが、打撃もいまだに3割台をキープ。 投げては"飛ぶボール"が問題になった今シーズンにおいて4勝1敗(5月21 日現在)と、凄(すさ)まじい結果を出している。 「このままいけば、打って3割、投げて15勝も夢じゃない。先発ローテーションを守るだけでも厳しいプロの世界で、休養期間中に打席に立つなんて、スタミナに自信があるからこそできるんだ。並の選手とは回復力がケタ違いだね」(プロ野球OB) 「二刀流なんてプロ野球をナメている」 と辛口だった球界のご意見番、ノムさんこと野村克也氏も、この怪物ぶりに持論を変えた。 「インタビューで、〈自分が監督だったとしても二刀流で使いたくなる存在だ〉と、絶賛したんです。広島の大エース・前田健太ですら、スケールが小さいと、こき下ろすノムさんに、〈プロ野球78年の常識を覆す選手だ〉と言わしめた大谷は球界の至宝と言っても過言ではありません」(スポーツ紙記者) また、"世界のホームラン王"である王貞治氏も、大谷の才能に早くから注目していたという。 「王さんは高校時代から、大谷の才能に惚れ込んでいたんだ。"投手ならメジャーでも即戦力なんて言われているけど、打者としてホームランバッターの素質がある。オレの次に世界のホームラン王になれるのは大谷なんじゃないかな"と、しきりに褒めてたよ」(ベテランスポーツ記者) 重鎮らが夢を託す若き侍の、さしあたっての目標は賞金200万円の"交流戦MVP"だ。 「セ・リーグには阪神の能見や広島の前田など、打撃に定評がある投手が多くいます。彼ら相手に大谷が投打にわたって圧倒すれば、MVPは確実、まさに"日本ハムの米びつ"と言える存在ですね」(スポーツ紙デスク) 二天一流兵法の開祖・宮本武蔵は、「一理に達すれば万法に通ず」と説いた。 打撃が投球を磨き、投球が打撃を磨き上げていく、"平成の武蔵"の二刀流から目が離せない!

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