好調狙い馬予想 薮中泰人
自信みなぎるジャスタウェイ
3歳の"快速逃げ馬"が対抗



昨秋に続くマイルGⅠ連覇を狙うトーセンラーだが、ザ石で京王杯を使えなかったのはやはり痛い。馬体がさらに大きくなっており、前哨戦でひと絞りすることが必要だったからだ。

5月21日に坂路60秒9、23日に53秒1の時計が出たが、2週前追い切りとしては物足りない動き。得意とはいえない府中コースだから、今回は無印でいい。

昨年2着のショウナンマイティもいくらか上向いたが、まだ好調時の迫力、気迫が戻ってこない。乗り込みが足りないグランプリボスとともに、これもノーマークとする。

◎はジャスタウェイだ。栗東に帰厩後の気配が素晴らしい。坂路オンリーの仕上げだが、5月8日の59秒6に始まって14日に53秒4、21日に53秒7と1週ごとに攻めトーンも上げている。特に2週前追い切りは雨の影響で重い馬場。そんな中、併走馬を馬なりで2馬身も引き離した。

昨秋から攻め駆けしなかった馬が坂路でも動けるようになっているが、今は自信がみなぎっている動き。マイルはもちろん守備範囲であり、今が旬のレースを見せつけてくれそうだ。

相手本線の○は3歳馬のミッキーアイル。NHKマイルCは辛勝だったが、レースが開いた影響でスピードの乗りが悪かった。本来はロケットダッシュを決めるぐらいゲートが速いし、道中で引き離せるぐらい加速がつく馬。

ここへの挑戦は当初から視野に入っており、前走がいい"叩き台"になった可能性はある。レース9日後から坂路で時計も出せており、古馬との4キロ差を生かした逃げが怖い。

▲はワールドエース。まだ良化途上と見ていただけに、前走のマイラーズCのレコード勝ちにはびっくり。素質は相当なものだ。前走より確実に上向いた中間気配。なお前進の構えだ。

立て直してきたダノンシャーク、東京得意のクラレントにエキストラエンド、カレンブラックヒルが△。
(日刊ゲンダイ大阪記者)

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