江戸時代に流通していた小判は純金製ではなく、金と銀の合金。
金の含有量は鋳造(ちゅうぞう)年代によって変わり、少ないときは57%程度でした。

この割合だと小判の色は白っぽくなり、黄金色には輝きません。
そこで「色づけ」と呼ばれる作業が必要になります。

まず、小判を縄タワシで丹念に磨く。
次に特殊な薬品をつけて炭火で焼き、塩水で磨き洗いして乾燥。
これを何度か繰り返すと、表面の銀が溶けて金だけが残り、独特の輝きが現れるんだそうです。

その小判の保管や運搬に使われたのが千両箱でした。
樫(かし)や檜(ひのき)などの木製で、周辺を鉄で補強した頑丈な造りの箱です。

時代劇では、蔵に押し入った盗賊が千両箱を小脇に抱え、走り去るシーンが描かれたりします。
しかし、千両箱はそれほど軽くありません。
持ち上げることはできても、軽快に走ったりはできないでしょう。

江戸後期、1000枚の小判が入った千両箱の重さは何キロになる?

1.約20キロ
2.約30キロ
3.約40キロ

答え :1

出題:浜川卓也

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