「収録後、タモリさんはタレントに囲まれて、彼らと食事に行くことが多いです。ただ、『いいとも!』の番組終了が決定してからは、普段あまり喋ることもない制作の若手ADたちを連れ、自分の行きつけの店でご馳走しまくったんです。これにはみんな大感激で、"酒の飲み方もカッコいいし、もっと一緒に仕事がしたかった"と言っていましたよ」(テレビ局関係者)

3月31日、通算8054回の放送で32年の歴史に幕を下ろした『笑っていいとも!』(フジテレビ系)。
グランドフィナーレの様子は、タモリを慕うタレントとスタッフが一丸となって作ったことがわかる何よりの証拠だった。

男が惚れて、女が濡れる。
タモリには、そんな侠気があったのだろう。

さて今回は、「意外すぎる!芸能界侠気(おとこぎ)グランプリ2014」ということで、知られざる男前な芸能人たちを紹介していこう。

まずは同じく『いいとも!』に出演していた笑福亭鶴瓶も、侠気が溢れている。
彼をたまたま乗せたというタクシー運転手は、その誠実な姿をしっかりと見届けていた。

「以前、収録終わりにテレビ局から出てきた鶴瓶さんを車に乗せたんです。すると、"運転手さん、このあとしばらく、つき合ってくれへん?"って言ってきたんですよ。特に用事もなかったので指示どおり、上野に向かったんです」

今やマルチタレントとして活躍する鶴瓶だが、落語界への感謝の気持ちは残っているようで、
「その後、彼は上野にある墓地で、お師匠さんや世話になった噺家さんのお墓を何時間もかけて、丁寧に回っていたんですよ。誰も見ていないところでやるのがカッコいいですよね。何しろ、その姿は僕しか見ていませんから」(前同)

生放送で下半身を露出したり、下品なイメージが強い彼にも、こんな一面があったのだ。

『いいとも!』の後継番組『バイキング』にレギュラー出演中のこの人たちも負けていない。

まずは、ズボラな印象のビッグダディ。
「元奥さんの美奈子さんが"タレントを辞めたい"とダディに相談してきた時に、彼はある程度のまとまった資金に加え、事務所との契約を解除する際に必要な弁護士を用意してあげたみたいなんです。しかし、その相談があったあとも彼女はタレント業を継続しています。普通なら怒ってもいいのに、ダディは一切、文句を言ってないみたいです」(芸能プロ関係者)

とにかく懐が広いダディ。
訣別した元嫁にだって、糸目をつけずにカネを貸すのが、 "俺のやり方"なのだ。

一方、元子役で、今や超売れっ子タレントになった『バイキング』月曜MCの坂上忍。実は彼、汗をかくたびにシャワーを浴びるほどの「超潔癖症」。
どこか侠気とかけ離れている感じがするが、毎年とんでもない勝負をしていたのだ。

「年末になると、その年に稼いだ分の給料を、ほとんどボートレースなどのギャンブルにつぎ込むんですよ。結局、年始になると、数百円しか手元に残らないような貧乏生活になり、仕事をしなきゃという気になるそうです」(前同)
一般人ではこんな大バクチ、到底真似できない。

仕事と言えば、あの出川哲朗は、先輩たちからの評価が高い。
過去に『抱かれたくない芸人』で殿堂入りするなど、不名誉な記録を作ってきた彼も、明石家さんまから
「出川は天才や!」
と言われている。

そんな出川は、同じ釜の飯を食ってきた仲間に優しい一面を持っている。
「オセロ中島さんの"洗脳騒動"の最中、周囲のスタッフやタレントが彼女に対して厳しい意見を言っている時に、"悪いことをしたわけじゃないから、戻ってきてくれるでしょう"って言って、さらに"中島さんが、戻ってきたら笑いに変えてあげたい"と言ったんです。渦中に庇ってあげたのは、出川だけだった」(前出・テレビ局関係者)
意外と抱かれたいと思う女性も多かったりする!?

殿堂入りと言えば、ノンスタイル・井上裕介も記録を樹立。
今年も『よしもと男前ブサイクランキング2014』で部門1位に輝き、彼はこれで3年連続の受賞となったのだ。
そのナルシストぶりに「キモい」と言われがちだが、彼のカネ遣いはとても豪快だ。

「井上さんが08年のM-1グランプリで優勝した時、"こんなの、あぶく銭だから、ご飯食べに行くぞ"と言って食事に誘ってくれたんです」(若手芸人)

ほかにも、バラエティー番組内のドッキリ企画で、磯野貴理子に
「1000万円貸して」
と言われ、快諾したこともある。
カネ遣いは普段から男前!

ブサイク枠で外せないのが、バナナマン・日村勇紀。
今年3月にインフルエンザでダウンした時も、母親が看病しに来るほどで、侠気とは無縁そうだが……。
「合コンで知り合って仲良くなった女友達が、終電をなくし、日村さんの家に連絡をすると、快く泊めてくれたそうです。その数日後、また女性が家に遊びに行こうとすると、"ごめん。次に来たら、何かしちゃうかもしれないから"と断ったといいます」(前同)

女性に対し、紳士的な対応をするのもまた侠気。
人は見た目で判断できない!

芸能リポーターの川内天子さんも、取材中に芸能人たちの侠気に触れてきた。

まずはハーフタレントとして活躍中のJOY。
「彼はよく、同じくハーフのユージと間違えられるんですよね。以前、囲み取材の時に、あるリポーターが、本気で間違えて"ユージさん"って呼んじゃったんです。本当に失礼ですが、JOYは怒りもせず"よく間違えられるんですよ"って、笑ってジョークに変えていました。これはすごいと思いましたよ」

間違えられることが多いユージも負けていない。
「2年前、事務所に秘密でつき合っていたバツイチ子持ちの年上女性と同棲している様子が週刊誌に載ってしまったんです。その後、彼は所属事務所に一人出向き、関係者全員に頭を下げてまわったんです」(前出・芸能プロ関係者)

結局、この女性と今年2月に結婚してケジメをつけたから、周囲からの評価もうなぎ上りなんだとか。

もう一人、川内さんが
「この人も侠気あったな」
と思い出すのが、若手俳優の田島優成。

彼は昨年4月、主演舞台『効率学のススメ』に、寝坊して舞台をまるまるすっぽかしてしまう。
大騒動に発展し、急遽、謝罪会見が開かれた。

「会見場に関係者もつかず一人でやってきました。彼は、言いつくろうこともなく、最後まで謝罪をやり遂げたんですよ。あの姿に、やったことはよくないけど、心の中では拍手を送りましたよ」

そういえば、彼は水谷豊の娘と同棲していたが、破局。
侠気を見せれば、きっと水谷ももう一度、交際を認めてくれるはず!?

一方、テレビで見せる横柄な態度や、傍若無人ぶりが評価を下げているのは、とんねるず・石橋貴明。
今年、『日経エンタテイメント!』が、全国の男女1000人を対象とした『一番嫌いなお笑い芸人』で2位になってしまった。
しかし、その素顔は、

「石橋さんは、わざと嫌われているんです。よく"憲武が好かれればいい"と言っていますよ」(テレビ制作会社関係者)

とのことで、周囲のスタッフはちゃんとわかっている。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)内の名物企画"買うシリーズ"では、思わず唸ってしまうほどの侠気を見せていた。

さまぁ~ず・大竹一樹が、フジテレビの中村仁美アナと入籍直後で、総額360万円もする指輪を自腹で購入。
放送はそこで終わっていたものの、収録後に石橋が動いた。
「大竹さんの楽屋に、いきなり貴さんがやってきたんです。"とんねるずからのお祝いだから"とだけ言って、購入代金を全額置いていったそうです」(前同)
多くの後輩芸人が慕うのも納得!

そして、最後に登場するのが、『一番嫌いなお笑い芸人』で1位になってしまった江頭2:50。
そんな彼にも、イメージが覆るエピソードがあった。

「東日本大震災のあとすぐに、彼は、友人から2トントラックを借りて被災地へ向かいました。しかも、消費者金融から借金をして、水やオムツ、ペーパータオルなどの物資をトラックいっぱい分、購入したんです」(スポーツ紙記者)

さらに、自分が芸能人であることがバレないように、帽子とサングラスで変装までしていたらしい。

だが、最後は看護師にバレてしまい、こんな名言を残した。
「ほかの芸能人は、すごい金額を募金しているじゃない?オレは、おカネがないから、ここに来て体で払っただけなんだよ」
あんな芸風だけど、なんと謙虚な姿勢。

カッコよすぎる彼らの侠気に、これからも付いていきます、押忍!

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