プロ球団が4つ増える!?
自民党の「日本経済再生本部」(本部長・高市早苗政調会長)が「プロ野球16球団制」をブチ上げた。
「北信越、静岡、四国、沖縄に4つの球団を新設。"成長戦略の一環"で、地域活性化の起爆剤とする意図です」(全国紙文化部記者)
これに安倍首相は
「賛成だ。沖縄などに作るのは面白い」
と反応。
どんな皮算用?
自民党番記者が言う。
「モデルはJリーグです。1993年に10クラブで始まったJリーグは、地域密着型で全国各地にチームを増設。現在、J3を含め、全国にはなんと51ものクラブがあります」
そう簡単に"二匹目のドジョウ"をゲットできるのか。
スポーツ紙記者が言う。
「12球団のうち、黒字は巨人、阪神、広島くらい。数年前から地上波での野球中継が大幅に減少し、放映権料もガタ減りで、とにかくカネがない。赤字球団は、親会社から年間で億単位の支援を受けています」
青息吐息。
地方には北陸・信越のBCリーグ、四国のアイランドリーグPlusと独立リーグもあるが、
「毎年、リーグ中止の話が噴出。監督自ら地元企業を回り、資金集めに東奔西走。選手の月給が15万円、試合の観客数が200人などザラです」(Plus関係者)
野球って儲からない!
「球団を増やせば、選手の質も低下。ムリくり実業団や高校球児から人を集めても、プロ野球はつまらないものになります」(前同)
地域活性どころか、ジリ貧必至である。
そのうえ、
「渡邉恒雄読売グループ会長も黙ってないでしょう」
と言うのは前出・番記者。
「昨年末、安倍さんの靖国神社参拝にも、ナベツネさんは"失望した"と不満を表明して口を挟んだ。父・晋太郎時代からのつき合いだが、歴史認識をきっかけに、この数年、2人の折り合いがよくなく、安倍さんが"ウザい"と漏らすほど。今、球団増設を言うのは間が悪すぎます」(前同)
かつて、1リーグ制の導入を目論んだ渡邉氏のこと。
総理の気儘な言動に"小僧が"とブチギレても仕方あるまい。
ちなみに、安倍氏はヤクルトファン。
昨年の松井秀喜氏の引退セレモニーでは
「アンチ巨人だった」
と公言。
ケンカ売ってる!?