「今、"ユウちゃん"と言えば、北のハンカチ王子ではなく、西のつぶやき王子ですよ」(スポーツ紙記者)

開幕から8戦連勝(9戦目に初黒星)。
防御率は1点台。パ・リーグ首位に立つオリックスの快進撃を支えるのが西勇輝投手(23)。
「三重県立菰野(こもの)高校では、2年生のときからエースとして活躍し、3年の夏には甲子園にも出場。2008年度のドラフト会議でオリックスから3位で指名を受け、入団しました」(甲子園ウォッチャー)

3年目に、当時の岡田彰布監督から先発ローテの一角に抜擢されると、開幕4連勝を含む二桁勝利を挙げた(10勝7敗)。

「当時、その爽やかな笑顔から"ほほえみ王子"として売り出しましたが、"マウンドで歯を見せるな!"と注意された後は、"つぶやき王子"になりました」(前出・スポーツ紙記者)

つぶやきといっても、文句を言っているのではない。
「帽子のツバに〈大丈夫〉と書いてありますが、ピンチになると、マウンド上でも"低目に投げれば大丈夫"とつぶやいて気持ちを落ち着けているそうです」(前同)

その"つぶやき"効果か、12年のシーズン最終戦にして、ソフトバンク・小久保裕紀の引退試合ではノーヒットノーランを達成。
翌13年はソフトバンク戦の防御率が1点台を切るソフトバンクキラーとして君臨した。

「最大の武器はスライダー。何より"投げっぷり"がいい」(球団関係者)

投手としての力量はもちろん、その真面目な性格が大躍進に繋がっている。キャンプに本を50冊も持ち込んで読破するほどの読書家で、登板がない日は1日1冊ペースで読むほどだとか。好奇心旺盛な姿勢は野球でも発揮され、
「同球団の先輩・金子千尋(30)という身近な目標を参考に、フォームからメンタル面まで研究している。金子は今オフのFA移籍が濃厚。西にはエースとしての期待がかかります」(前同)

このままいけば、オリックス本社創業50周年の節目の年にチーム優勝、そしてマー君超えの評価も!?

本日の新着記事を読む