お金を事前にチャージして使う電子マネーは、今のところ「nanaco」と「waon」が両巨頭。nanacoが100円の支払いごとに1ポイント、waonは200円ごとに1ポイントと、ポイント的にはnanacoが有利になる(使用店舗、キャンペーンにより変動あり)。しかし電子マネーの場合、注目したいのは買い物で発生するポイントよりも、クレジットカードでのチャージ時、クレカにつくポイントだ。
nanacoの場合、前回の記事で紹介した「漢方スタイルクラブカード」と「リクルートカードプラス」ならば、チャージ時にそれぞれ1.75%、2%の還元率でポイントがつく。つまりチャージ時とnanaco使用時のダブルでポイントが手に入るののだ。ちなみにwaonの場合、チャージでポイントが発生するクレカは「イオンカード」のみ。しかもポイント還元率は0.5%と低い。ダブルで高いポイントが手に入るnanacoがおすすめだ。


しかしそんなnanacoにauが始めた「au WALLET」という強力なライバルがあらわれた。使用時のポイントは0.5%と低いものの、auがやっている「じぶん銀行」からウェブ上でチャージすると、チャージ金額の5%が上乗せされるのだ。これは今年いっぱいだが、後発の電子マネーだけに、他にもさまざまなキャンペーンを行なっている。またau WALETはマスターカードの提携店ならどこでも使えるため、使い勝手もいい。
「他にもいろいろキャンペーンをやっていますし、auはかなり本気ですよ。Auのユーザーに限られるのがネックですが、お得度ではこれが一番でしょう」((菊地崇仁・ポイント交換案内サービス『ポイ探』運営・http://www.poitan.net


ポイントカードは使えるお店の幅広さで、「Tポイント」がおすすめ。ネットサービス大手の「Yahoo!」とも提携し、ファミリーマートなどリアルの買い物、ネットショッピングの両方でポイントを貯め、使えるのがメリットだ。そんな状況に対し新規参入してくるのが、ネットショッピング大手の「楽天」がこの10月から始める「Rポイントカード」。やはりリアル店舗、ネットショッピングの両方でポイントが貯まり使える。10月のサービススタートまでに加盟店をどれだけ増やせるかがポイントになるだろう。

今のところ使い勝手の点でnanacoとTポイントが一歩リードしているが、au WALLETとRポイントもなかなかあなどれない。あなたならどれを選ぶ?

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