3月14日、クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便(乗員・乗客239人)が消息を絶って、ほぼ1カ月。
しかし、この原稿を書いている時点では、まだ航空機が発見されるまでには至っていない。

この事件の原因としては、機長などの内部犯行説や、空中爆発説、ハイジャック説、ある国の軍隊による撃墜説など様々な憶測が飛び交っているが、どれも決め手に欠けるのが実情だ。

なぜならレーダー網が発達し、携帯電話にまでGPSがついている時代に、このような事態になること自体が極めて異常なのだからだ。
そこでクローズアップされるのは、人知を超えた何らかの影響で、航空機が失踪したという説だ。

イギリスではタブロイド紙が『消えた航空機を月で発見! UFOの仕業か!?』と報じ、世のお堅い人たちからは失笑されてしまった。

しかし、この報道は100%ガセネタというわけではない。
実は、しばしば航空機の事故前後にはUFOの目撃が相次ぐのは事実なのだ。

たとえば、1978年にオーストラリアで発生した「バレンティッチUFO事件」では、"頭上に謎の飛行物体がいる!"との交信を最後に、航空機がパイロットともども失踪。
大きなニュースとなった。

86年には、日航機がアメリカのアラスカ上空でUFOに追跡されたという事件もあった。この一件では、UFOが実際にアメリカ側のレーダー記録にも残っていて、そこに何かがいたのは疑いようもない事実となっている。

今年の1月にも、ドイツ北部のブレーメン空港で、管制レーダーが正体不明の飛行物体を捉え、一部の便が欠航したり、着陸先を変更するという騒ぎが起きた。

飛行物体は夕方の約3時間に何度もレーダーで確認され、警察がヘリコプターで捜索したが、発見することはできなかった。
地元では、UFOだったのでは?と憶測が飛び交っている。

ここまで目撃談が続いてくると、可能性がゼロとは言えなくなってきた。

今回のマレーシア航空失踪事件に関して、我々が知りえない"何か"が関与していると、実際に示唆した人物も登場している。

それは事件当事国であるペラ州(マレーシア)の前州務大臣であるモフド・ニザール氏だ。
彼は、この事件を受け、〈新・バミューダトライアングルが出現したのだ〉とツイッター上で発言したのだ。
バミューダトライアングルとは、航空機や船が謎の消失を繰り返している場所のことだ。
フロリダ半島沖の大西洋にあり、「魔の三角地帯」とも呼ばれている。

この海域には地磁気の乱れなどがあり、その影響で船舶や航空機がタイムスリップや異次元に吸い込まれたなどと言われているが、その真相はいまだ明らかになっていない。
それと同様の事象が、今回の海域で起こっていたとしたら……。

UFO説やバミューダトライアングル説など諸説入り乱れるこの失踪には、まだまだ謎が隠されているのは間違いない。本誌は今後とも、この事件に注目していくぞ!

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