「飲み会のコール女王」として名をはせ、今やバラエティ番組に引っ張りだこの下田美咲さん(24)。そんな彼女がこの6月に『生きているだけで死にたくなるような世の中で生きていてもいいような気がしてくる119の名案』なる本を上梓。意外な一面を知ろうと直撃インタビューしてきたゾ!
※※
――まさか、本を出されるとはビックリです。しかも、世の中のさまざまな悩みを解決していくという内容で。
下田 ありがとうございます。もともと私のツイッターに送られてきたお悩み相談に一つ一つ返していたのがきっかけです。最初のころは"目が渇くんだけど、どうすればいいですか?"とか、そんなたわいない相談が多かったんですけどね。
――とはいえ、下田流のハッとさせられる解決法には、目からウロコの連続でした。
下田 相談って結構、個人的な意見や感想で返しがちだけど、それだと何も解決しないんですね。悩み事を打破するにはナイスアイディアとか"名案"を見つけるしかない、と。
――たとえば"彼氏とわかり合えない。好きなことも趣味も何もかも違う"なんて相談も、ズバッと解決していましたよね。
下田 まず、彼氏は、会話したり遊びに行ったりする以外のコミュニケーションを取れる唯一の相手じゃないですか。そんな特別な関係なんだから、好きなことや趣味が違っていても、何の問題もない。
――確かに。恋人同士だからこそできるコミュニケーションがありますもんね。
下田 彼氏がいるなら、ひたすら家にこもって、二人でベッドにいればいいんです。ずっとベッドで過ごせる相手なんて、他にいませんからね(笑)。
――それ以外のことまで求めるな、と。
下田 好きなことや趣味なんて友達とやればいい!
――また、女性にありがちな"恋人にありのままの私を愛してほしい"という女心も一刀両断でした。
下田 多いんですよね~。どの相談も基本的には、みんな、"ありのままの自分"を愛されたがっているんです。なんで、生まれたままの自分でいけると思っているんでしょうね。ありのままを愛してくれるなんて、自分の親ぐらいでしょ?
――おっしゃるとおり(笑)。
下田 しかも、恋人って一人しか作ってはいけないもの。そのたった一人の恋人として彼氏が選んでくれているんだから、ありのままの自分どころか、もっと彼好みの女に寄せるべき、だと思うんですよ。
――恋愛を運命任せにしないという話もそうですね。
下田 恋愛とはミッションで、コンプリートしていくものなんです。まず、好きな人を作るという"目標設定"をして、そこから努力という"具体的な行動"を起こす。恋人なんて計算で作れるものだし、恋愛は操作できるんです。
――いいですねー。なかなかそこまで言い切ってくれる人はいない。
下田 確かに自分の身に降りかかると、しんどいだろうなと思う悩みは多いです。私だって、"彼氏いない歴が10年も続くと死にたい"と思うだろうし、"自分の母親が信頼できなくて辛い、死にたい"という気持ちもわかります。
――そういう悩みを曖昧に放置せず、どうすれば悩みが解決するか、真剣に答えているからこそ、人気が出たんだと思います。
下田 私自身が、恋愛を操作しないと、タイプの人を見つけられないので。
セックスは夜にするのが一番
――変わった人がタイプなんですか?
下田 とにかくギャル男(お)が好きなんですよー。でも、ギャル男ってめったに出会えない。だから、どうすればギャル男と出会えてつきあえるかってことばかり、考えていたんです。
――ギャル男の魅力は?
下田 一番は女々しさ。ギャル男ってコンプレックスの文化なんです。それこそ、"ありのままの自分"を良しとしていない人たち。
――そうなの!?
下田 あの独特なギャル男ヘアが、まさにそう。たとえば顔周りに残している異様に長い毛、あれはフェイスラインにコンプレックスがある証拠。前髪の垂らし方なんかも、鼻が高く見えるように演出しているんです。つまり"自分を作らないと愛されない"と思っている人たちなんです。そこが私は好き。
――常に鏡ばかり見ていますよね、ギャル男は。
下田 そうなんです(笑)。ギャル男は鏡を見つけるのがうまい。街を歩いていても、黒い車があればすぐに車体で髪型チェック、カメラの周りの黒い部分も鏡にするわ。すごいんです。
――あれは自分の格好良さを確認しているわけではない?
下田 逆です。"自分のダサいところが出ていないか"が心配なんですよ。
――そういう女々しいところが好きなんですね。
下田 はい。ありのままの自分でいようとする人のほうが、図々しいですよ。
――なるほど(笑)。じゃあ、記者の悩みもひとつ解決してほしいのですが……。
下田 おっ、いいですよ。
――最近、朝勃(だ)ちしないときがあるんです。もう死にたいです……。
下田 それ、必要あるの?
――だって、そのまま女房とセックスできると楽なんですよ。
下田 そりゃあ楽でしょうね。でも、朝って女は感度が鈍っているんです。"三皮"ぐらい被っている感じ。触られても何か遠いんですよ。逆に夜にセックスすると、私ってこんなに感度が良かったんだ!って思うときがありますからね。
――確かに朝は寝ぼけていますからね……。
下田 そもそも朝勃ちで迫られてもうれしくないですね。そんな"生理現象"を差し込まれても(笑)。私に反応してくれているわけじゃないってことでしょ。
――でも、セックスレスになるのも怖くて。
下田 無理にする必要もないですよ。セックスは苦行じゃないんだから。苦行になっているのなら、もう奥さんを替えたほうがいいんです。抱くことも苦痛な奥さんにいつまでもこだわっている必要があるの?
――ひぃ!言われてみれば、そうかも。
下田 あと、本でも書いたけど、奥さんに"性欲爆弾"を作ってもらうべきです。
――性欲爆弾!?
下田 はい。女性はエロいことを考えたり、エロい小説や漫画を読むと、性欲のボルテージが上がって"メスイッチ"が入るんです。
――ふむふむ。
下田 メスイッチが入ると、目の前の男がすてきに見えてくるんですよね。そうなると、ほれっぽく、恋に落ちやすくなる。旦那にかまってもらえないとか、出会いがないと言っている女性は、性欲爆弾が足りないんだと思います。
――下田さんは常に性欲爆弾を作っているんですね。
下田 はい。性欲をためにためていますよ。
――発散できないと、つらくないですか?
下田 私は女体を持て余したくないので、性欲爆弾がたまってくると、出会いを操作して相手を見つけます。それに性欲爆弾はいくらあっても"害"はないんですよ。むしろ、あればあるほど男性が魅力的に見えるので、恋愛経験も増えます。私なんてエロいものを見つけたらすぐ手にとって、ムラムラを高めますからね。
――アハハ。そんなタメになる下田流の解決法がたくさん書いてある本ですから、我々オジサンも必読ですね。
下田 ぜひ読んでほしいです。恋愛編のみならず、仕事編、友達編、日常編、夢編、命編など、いろんな場面での悩みにも答えているので、きっと役立つものがあると思いますよ。
人生はオギノ式でいくべき!
――ところで下田さんと言えば、飲み会で一気飲みをさせて盛り上げる"コールの女王"としても有名です。あれはどういうきっかけで始めたの?
下田 私は『ゴールデンボンバー』さんの大ファンで、どうしてもメンバー入りしたかったんですね。で、私に何ができるのかと考えたとき、"動画のスキル"を身に付けるべきだと。それで、ユーチューブに動画をアップするようになって、そしたらそれを見た友人から「おまえってコール好きそうだよね」って言われて。
――もともと、コールに詳しかったわけではない?
下田 はい。そのときに初めて知って「何それ?」って。そしたらその友人が実演してくれて、その瞬間にドハマリして。その日から、いろんな飲み会に突撃しては、コールを教えてもらう日々です。この世に存在するコールを、一つでも多く把握したくて。
――意外!そんな地道な努力のなかで生まれたんだ。
下田 やっぱり自分がやりたいと思ったら、どうすればかなうかを計算して動くべきなんです。人生はオギノ式でいくべきですよ!
――アハハ。ちゃんと計算してズバッと決めないとね。ちなみに、8月には写真集とDVDが発売されるとか。
下田 はい。この作品では今まで私が彼氏どころか親にも話していない"性癖"を暴露していますよ。
――ええ!?どんなこと?
下田 わりと変態的な性行為を彷彿(ほうふつ)させる内容ですね。
――あえて具体的に言わないのが戦略的!
下田 ウフフ。ぜひ買って、確認してください!
※※
いやあ面白い!
彼女の的確なアドバイスに何度もうならされてしまいました。
悩み多き中年男性こそ、彼女の本を読んで、スカッとしよう!
しもだ・みさき
1989年8月15日、東京都出身。 Twitterでのお悩み相談が「具体的かつ効果的」と話題になり、「シモリアン」といわれるファン組織ができた。2013年に自分都合で生きていくための会社「ミサキ式」を設立、現在は同社の会長兼社長。
公式ブログhttp://ameblo.jp/shimodamisaki/
『生きているだけで死にたくなるような世の中で生きていてもいいような気がしてくる119の名案』竹書房 ¥1000(税抜)
「ズバリ本音で美女トーク」最新記事